新卒の会社は「天国」か「地獄」か

T本

N島氏とランチしました。面白いから書いてほしいと懇願されたので渋々書きます。コピペですが。N島氏とは、言葉ニュアンスと重みは、人の経験によって腹落ちするレベル感に温度差があるという、答えのない議論をしました。

はじめに。

新卒で入社する会社って本当に大事だと思います。上司と親は選べないとはよくいったものです。
私は初めて入社した会社が港区にある投資用のワンルームマンションの販売でした。
コンサルタントという格好良さそうな名前に惹かれて入社してしまいました。
営業というイメージですが、当時はあまり良くなかったですね。押し売り的なところとか、数字に追われるとか、ノルマがあるとか   就職活動中は絶対に営業は嫌だと思ってました。

しかしなぜか、就職してしまいました。

焦りもあったかもしれないし、他を探すのも面倒くさいというのもあったかもしれないです。なので、転職活動中の皆様は是非、焦らずに、営業職とはなんなのか、下調べを怠らずに決めていただければと思います。

初めて就職した投資用のワンルームマンションの仕事内容ですが、

具体的には、一棟のマンションを建築してその中の一部屋を売っていくというものです。買った人により使い方は様々ですが、

1.自分で住む方

2.家族に住まわせる方

ほかに

3.人に貸す方   がいます。

基本的には節税対策や老後の資金源になるということで3がほとんどでしょうか。
ご存知ない方もいるのでお話しますが、まあものすごいブラックでした。漆黒です。
給料はよかったです。初任給で総支給30万円。
当時23歳、まだ社会のイロハを知らず、私の脳みそはいわゆる 「白紙」状態です。これから色をつけて自分なりのカラーを出そうという頃だったと思います。

今思えば、とても辛かったですね、地獄ですよ。なにが地獄かといいますと。仕事としては、9時ー22時  電話営業  ひたすらに行います。もしくは9時ー18時 ポスティング 3000枚の毎日。キャリーバッグ持って。もしくは、18時ー22時 電話営業 、そのあとに22時ー24時 ポスティング 500枚。ほぼこれしかなかったですね。

さらに言うとですね、電話する名簿なんですが自分の給料で購入してました。一件あたり20円くらいだったと思います。どこに売ってるかといいますと、神保町の名簿屋さんにありました。今はどうかわからないですが。
名簿は、いろんな種類があって医者、東大、早稲田、薬剤師、オーナー、慶応、弁護士、警察官、消防士などたくさんあります。きっと誰かが売ってるのだと思います。3枚くらいで2万円くらいだったかな。。

勤務時間の話に戻りますが、朝は9時から深夜1時までは当たり前でした。帰れないし、帰れても深夜2時とか。ストレスと疲労で眠れなくて、睡眠時間4時間とかなので、精神的におかしくなりますよ。

休みも1ヶ月に1回あるかないか。。   入社して1ヶ月経ち、待ってましたとGW10連休!! ほんとに嬉しかったですね。

同時に上司から、待ってました!と言わんばかりにポスティング10000枚のノルマ、、、連休なのにと泣いてたと思います。もう気合いですよ、一日で終わらせてやろうと連休2日目、ボストンバックとキャリーバッグもって終電で飯田橋駅に行ってポスティングです。終電で飯田橋に向かって次の日の始発で帰ることを目標に頑張りました。なにが大変かわかりますでしょうか?チラシもポスティングしやすいように、折りたたむわけです。しかも10000枚。さらにはだれが配ったものかわかるように印鑑を押すわけです。しかも10000枚。今の嫁さんにも手伝ってもらった記憶があります。

なぜ夜ににしたのか?皆さんはなぜだとおまいますか?
それは警備員がいないからです。夜は人も少なく、マンションなどの警備も手薄になる。まるで犯罪者の思考ですね。

キャリーバッグとボストンバックを道路の真ん中において、それを中心にしてポスティングをするいわゆるローラー作戦です。夜だし暗いし、バックも黒いから見失ってしまうことも多々ありました。また、どこもかしかも似た場所なのと、暑さに腹もたったことを覚えてます。20分くらいバックと離れ離れもざらでした、、
バックを見つけたときの感動は、はじめてGODIVAのチョコを食べたときと似ていたと思います。お腹も減るし、日本の真ん中でしかも深夜にTシャツと短パンでひたすらにポスティングをする男。怪しさ100パーセントじゃないですか?
地図を見間違えて何度か同じマンションにポストインしたこともありました。いちいちマンションなんて覚えていませんから、行ってみて、同じチラシが見えて初めて自分がポスティングした場所だと気づくんです。相当にきついです。反響あったらいいねという宝くじレベルです。こんなハードなポスティングの経験があるので、介護老人ホームの営業での2000枚のポスティングを2時間で終わらして、余った時間は満喫でワンピース読んでたと思います。

ポスティングやったことる人もいると思うので、あるあるご紹介します。
【ポスティングあるある】
・ポストのビラビラに手を噛まれて傷だらけ
・同じ場所に二、三度まいてしまう
・同じポストに2枚いれる
・指サックに感謝する
・キャリーバッグの車部分壊れる
・警備員に怒られる
・警備員がいないときにいく
・他社のチラシを取り出して排除
・住宅街が憎たらしい
・マンションをみつけて感動する
・半分以上コンビニに捨てる
※私は捨てたことありませんよ。

8時間かけて、早朝8時にポスティング終了です。Tシャツは汚れて汗だくで手も真っ黒そのまま電車にのって帰宅。
本当に自分を褒めてやりたいのですが、きちんとり遂げたこと、創意工夫があったこと
これは今の仕事でも生きているんです。とくに創意工夫です。終電で行って始発で帰るってどうですか?警備員が手薄なのも、日頃のポスティングの中から気づいたトライ&エラーだと思います。どうやったら一番自分が「楽」になるか、どうやったら早く終わるか、当時はポスティングからの反響結果なんて気にする余裕もないし目の前の「作業」に精一杯でした。今はポスティングの成功率とかエリア選定とか、反響の確率をあげるためのチラシ作成とかは気にしますが仕方ないですね。

話は変わりますが、最近読んだ本に書いてました。

「死ぬこと以外かすり傷」

量量量!圧倒的な量を制圧して見える景色がある。ピカソはなぜ天才か分かるか?多作だからだと秋元康は言った。
なんとか乗り切れる量ではだめだ。絶対に無理、どんな方法を使っても無理だというくらいの負荷を自分にかける。1年間で100の力をつかえると考えると2カ月で90を使いきってしまうほどの気合いで走る。そこにインパクトが生まれる。圧倒的な量をこなすとキャパシティが増える。どんなものでも数をこなして、なぜ失敗か?なぜ成功か?必ず理由がある。トライ&エラーを繰り返して自分を高めていこう。「量」は「質」に変わる。その通りだと思います。ちなみに1万枚ポスティングの反響は管理人からのクレームのみでした。

無駄だと思うことでも、やってみてから無駄と証明することと、やらずに想像だけで判断するのでは、天と地の差があります。
二度やるかは別として、かならず次に繋がります。自分の実績になります。行動してみないとわからないことばかりです。箸を持たないとごはんが食べれません。それと同じです。箸を持つかどうか悩むならとりあえず触ってみて、持てそうなら一本目、さらに二本目と持てばいいんです。ポスティングもそう、テレアポもそうです!

まずは行動!悩むことすら命(時間)を削ってます!!

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