意図的に「空間」をつくり支配する

T本

七月二日の22時です。書き終わりのころにはきっと11時になっているのでしょう。

唐突ですが、
皆さんには好きな空間はあるでしょうか?ちょっとわかりづらいですが、雰囲気と言い換えることができますが。
うちの嫁さんはいわゆる古そうだけど新品な家具とか、汚そうだけど新品なテーブルとか、なんていうんでしょうか、女性が好きそうなあれですね、「カフェ風」です。家を買ったのが4年前で、当時、家具選びなんかは非常に大変で、まったく好みの違う嫁さんと家具を決めるのに相当なケンカをしました。
なぜだからわかりますか?私はデザインより機能なんですが、嫁さんはよくわからない「カフェ風」にこだわるんですよ。
この「カフェ風」は当時1年くらいT本家の流行語大賞でしたよ。だって考えてみてくださいよ。テーブルだって、上下の高さが変えられたほうがよくないですか?ソファだって収納ついていて、且つベット変身できるほうが便利じゃないですか?そうするとおのずとシックな感じになってしまうんですが、古そうで新品の「カフェ風」な家具と白黒の無地のかっちょいいソファだと合わないわけです。
島忠いったり、かねもと行ったり、イオンにいったり、もうそりゃ店員にまたお越しいただきありがとうなんて、何度も言われましたよ。
とにもかくにもこんなにも合わないもんかと相当参りました。まあそれほど嫁にとっての家具は重要だったんでしょう。

余談ではあったんですが、居心地の良い雰囲気とか空間ってやっぱり大事ですよね。家なんかはいつもいる場所ですし、車とか仕事場とか机のまわりとかもそうですね。
私なんかは、記事に投稿している通りで、毎朝出勤前にカフェに行くわけです。ただし「カフェ風」にこだわる人は嫌いです。
カフェは好きです。いろんなカフェがありますが、皆さんはどこがすきですか?
ドトール? スタバ? フレッシュネスバーガー? エクセルカフェ? ベローチェ? ブルジョワなH口さんなんかは新宿のルノワールとか行きそうですね。たぶん皆さんもこだわりがあるのではないかとおもいますが、なぜいつも同じところに行くか考えたことはありますか?

私はというと、大体ドトールが多いのです。まあ値段も比較的安いし、コーヒーなんかは結構おいしいです。社会福祉士の勉強していた時はほぼ毎日そこでしたから。店員さんの顔も覚えましたよ。ただ、なんでしょうね、少し脱線しますが店員さんはなんども行っているのに一切こ慣れた感じは出してこないんですよ。営業だったらどうですか?毎回顔を合わせるごとに親近感を意識しませんか。
客の心をつかむのは、1回目より2回目、2回目より3回目で親しくなれるかどうかなんですよ。
1回目→心をつかむ挨拶 2回目→名前で呼ぶ 3回目→相手の好みを用意 まあカフェでは難しいですが営業ならこんな感じでしょうか。
売れる営業マンは、「繰り返し会うたびに相手を知って2回目には友達になる」です!1回にどれだけ距離を縮められるかどうかですよね。

話をもとに戻しますが、
私はいつも行っていたドトール○○店から、ロッテリア○○店に変えたんですよ。場所は近くなんですが。
なぜかというと、飲み物が120円とお得だから、あとは店員さんが覚えてくれてかわいいからです。あとはパソコンの電源があるからですかね。何日かずっと行っていたんですが、ふと気づいたことがあり、よく考えてみたら、実はドトールでは平気で5時間座ってられたのに、ロッテリアだと2時間が限界なんです。もう早く退店したい気持ちに押しつぶされそうになるんですよ。
もちろん、ロッテリアとドトールを一緒にするなという声が聞こえてきそうですが、ロッテリアだって朝はお客さんいないし、電源もあるし店員さんはかわいいからずっといたいんですが、どうにも出たくなってしまうんです。
それで、自分なりに考えてみたんですが
まず椅子です。長ソファなんですが、背もたれが90度で寄りかかりづらい、足をどう組んだら楽か常に考えてました。次はテーブルです。ガタガタするし、読書したりパソコンで作業するときなんかはなんか腕の高さがいまいちあってないようで、すぐに疲れてしまう。次に温度管理です。最近は微妙な天気なんで温度管理難しいかもしれませんが、とにかく暑い。最後に大事なのが音楽です。ドトールとの最大の違いは音楽だということに気づきました。まあすべて違うんですが。洋楽のよくわからない外国人が適当に歌っている曲がなんとも心地よい。ロッテリアは覚えてないですもん。もちろん、ロッテリアは長居するためのコンセプトでサービス提供しているわけではないので、そこは加味してますが。それで久しぶりにドトールに行ったら、昨日ですよ、なんとも居心地がよかったです。店員はあいかわらずでしたが。
椅子も柔らかすぎず、硬すぎず、テーブルの高さも丁度よく、よくわからない外国人の歌も適当に聞き流せる程度で心地よい。なるほどなーと思いました。

何が言いたいかというと、空間とか雰囲気づくりとか、営業の特に顧客面談、取引先面談ではとても重要だということです。
例えば社内の温度管理、雑音、椅子の座り心地、取引先や顧客を招くとして、これらすべて合わなかったら自分なら即帰りたいと思いませんか?話をじっくり聞くどころか、聞く姿勢になれないんですよ。社内で招くだけでなく、カフェで打合せするときも同じです。話す内容によってはルノアールがいいわけです。老人ホーム時代、契約をドトールでしたことがありますが、うるさくて集中できませんでした。私が思うのですから、顧客はそれ以上でしょうね。その時はほんとにどこもなく、仕方なかったなんですが、面談相手、面談内容があらかじめ分かっていて、時間の余裕があるなら打合せ場所の選定はしっかりやったほうがいいです。そういった意味では、ルノアールは契約関係など大事な場所として使われることは多いですね。一流のビジネスパーソンは、喫茶店の使い分けすらしているのです。
と、偉そうにいってますが、ルノアールは高額なのであまりいけませんが・・

また、もちろん物理的な雰囲気づくりも話した通り重要ですが、こちら側の心構えひとつで空間を支配することができます。
私は、今日新しい病院のキックオフMTGでした。何度も会ったことのある人もいれば、初めての人もいて7名くらいだったでしょうか。コンサルタントって結構嫌われるもんで、むちゃくちゃ警戒されているんですよ。事前にそのことも分かっていたので、対策を考えました。
どうしたら、警戒心を解いて、こちら側に相手の気持ちを寄せることができるだろうか・・と。
思いついたのが、持参する説明資料の表書きに、たぶん誰もやったことないと思いますが、その県の名産の写真をドカッと載せました。
考えてみてください、大事な初顔合わせの時の会議資料ですよ。例えば愛媛県であれば「みかん」のイラストを載せてもっていったんですよ。わたしの予想ではよくて中笑いだと思ったんですが、結果小笑いでした。そもそも皆さん地元の名産なんて気にしてないし。まあ結果小笑いだったんですが、コンサルタントって一般的には偉そうで、頭よさそうでお堅いイメージがあるんですが、私は見事払しょくできたわけです。たぶん、こいつアホじゃないの?って思われたと思います。でもいいんですよ。なにを始めるにもコミュニケーションなんで。相手からしたら、自分よりアホだし頭わるいなって思ったら話しかけやすくないですか?あんまり言いたくないですけど、これは「自分のレベルを下げる」テクニックです。威厳をなくし、アホになることです。バカになることです。バカでアホだけど、なんかまあ協力してやっか、と思わせたら勝ちです。仕事はそのあとしっかりやればいいんです。本当にアホだとまずいですが。
いいですか?まずは一旦、自分のレベルを下げる。相手の目線が下がったら、仕事で上げる!そうするとギャップが生まれます。
アホだしバカだけど仕事はしっかりやる!これですね。
私は当時から雰囲気をぶち壊したくて、表彰されて前でしゃべるときでも言っちゃいけないことを素直にいってめちゃ怒られてました。といっても事実なんですがね。いまもそうです。とくに重要な打ち合わせや会議なんかでは、あえてう〇この話をして場をやわらかくする努力しています。こうやって、場の空間を自分に寄せる、自分で支配するんです。そのためには「言葉」と「声の強弱」が必要です。あとは座る場所、自分が座るところ、相手が座るところを確保しておくわけです。話の内容によってはカウンター席のほうがいいし、もしかしたら立ち話のほうが話しやすいなんてこともありえるわけですからね。空間の支配、ぜひやってみてください。

もっと書きたかったですが眠いので寝ます。
最後にやっぱりカフェ風は嫌いです。うぜ!ってなります。カフェ風、カフェ風、カフェ風 夢に出てきそう・・

今話したことは、正直だれにも言ったことないのでウルトラシークレットですよ。ではバイバイ

次回、営業のたまご めざせ!ひな鳥!は
7月19日(金)19時半~二時間 秋葉原です。
ぜひご参加ください!

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