言葉のレベル感をそろえる

T本

2日もブログをかかずに、N島氏頼りになってしまいました。
N島氏、申し訳ありません。

今日は「言葉のレベル感をそろえる」について書きます。

どこにでもいると思いますが、IT企業なんかに就職すると、やたらと横文字を使いたがる人っていますよね。これには二通りあると思っています。
①無意識のうちに慣れているので使う ②最先端な言葉でカッコよさと仕事ができるふりをする

私が今まで見てきた人の中で、本当に仕事ができるひとは、二つともつかいません。今の病院コンサルタントの会社の元社長は、東大のマッキンゼーの英語ペラペラのスーパー仕事ができる人です。にもかかわらず、私と話すとき、お客さんと話すときにはほとんど、横文字がでてきません。たまに出てきますけど、いろいろ考えるとニュアンス的に横文字のほうがいいときがあるんだと思いますが。
反対に、やたらと横文字をつかいまくるひとは仕事ができないなと決めつけてます。個人的に。

例えば、うちの上司の横文字オンパレード
「今のタスクのなかで難しいフェーズにアクションしているクライアントにどれくらいリソースさけますかね?」
これ、意味わかりますか?
「今のかかえている仕事の中で、難しい段階で仕事している顧客にどれくらい労力をさけますかね?」
的な、私もようわからんです。。。
こんな感じのを毎週の会議で話すわけですよ。皆さんのまわりにはどうですか?カタカナ大好きな日本人は大勢いるのではないですか?

たしかに、なかには使い方がただしく、カタカナではないと意味が通じにくいのもありますよね。私はそんなに詳しくないですが。

なぜこういった横文字を多用している人が仕事ができないと、私が認識しているかというと
横文字を使うな、と言っているわけではなく、相手の仕事だとか、年齢、生い立ちを把握して[言葉のレベル感をそろえる]ことをしない、つまり、相手のことを考えられない人ということだからです。営業でもなんでもそうですよね、言葉だけの話ではないです。
電話している相手に話しかけたりはしませんよね?タイミングをみて、終わったころに話しかけますよね?そういうことなんです。
例えば、アメリカ人の友達が日本に観光に来て、案内するとしたら可能な限り英語を屈指しませんか?なぜなら伝わるように、理解してもらうように努力しようとするからです。せっかくアメリカから来たのに、すべて日本語だとアメリカ人の友達には伝わりませんよね。例えが幼稚ですいません※
それは仕事でも同じだということです。営業はとくに、幅広い世代のお客さん、あるいは様々な職種の方がいます。売れない人は全員に同じように対応するから売れないのです。言葉もそう、服装もそう、場所もそう、知識もそう、すべて相手に寄り添う必要があるからこそ、営業マンは浅く広く知識を身に着けてないといけないのだと思います。

先日、いつもはいかないサンマルクカフェでお客さんと打合せの時、店員さんとおじいちゃんのやりとりを聞いてました。
おじいちゃん「コーヒーください」
店員「アメリカンとブレンドどちらになさいますか?」
おじいちゃん「はぁ?」
店員「濃いのと薄いのどれにしますか?」
おじいちゃん「濃いの」
店員「SサイズとMサイズどっちにしますか?」
おじいちゃん「はぁ?」
店員「小さいのと大きいのどっちにしますか?」
おじいちゃん「小さいの」

どうですか、このやりとり。私は横で聞いていて店員さん、さすがだな!と思いました。また、アメリカンとブレンドの違いって濃さだったんかーいって初めて知りました(笑)
スタバなんかに行くと、もっとわかりにくくてトールサイズとショートサイズとグランデとって最初聞いたときわからんちんでしたよ。
今でもたまにわからなくて、トールっていうとでかいのが出てくるんですよ。皆さんはこれに違和感をもちませんか?
私はできれば日本語がいいんですが。まあしかし、おじいちゃんでもわかる人がいれば、まったく分からない人もいるし、最初の声かけの時点で判断して、臨機応変に変えるほうがいいということですね。

前々職の介護老人ホームの話をします。
お客さんは、「介護」とか「認知症」に不慣れな本人や家族がほとんどです。家族面談や病院でご本人と話をするときは、特に言葉のレベル感を気を付けていました。耳の遠いおじいちゃんでも、初めて介護にかかわる家族でも誰でもわかるような言葉で伝えるよう、常に意識していました。なのでたまにお客さんの中に、排せつ、食介(しょっかい)食事介助のことです。これを使う方がいたら、業界の人だなって瞬時にわかります。そうなると、まずこちらの対応が変わりますよね、業界の人だと分かれば、あまり気を遣わずに業界用語で話をすることもありますし、そうなると老人ホームに入居するリスクなんかも理解してもらえるのでスムーズに話すことができます。これも経験と意識が重要だと思います。
私は、5年半の職務の中で、おそらくですが、1000人以上のお客さんと面談してきました。そこからお客さんのタイプを見極めることも少なからずできていたと思います。あとはお客さんが発する言葉ですが、契約意思のあるお客さんは、次のステップをどうすればいいか聞いてきますし、契約意思のない人は「わかりました」で終わります。そうなれば、契約意思の角度を確かめるために、さらに深い質問をしたりします。わかりずらいのは、契約意思がないか、何がわからないかわからない人 ですが、これも小さな質問を徐々にしていくとひもが緩んで最終的には答えがでてきていたと思います。

話はもどりますが、私は「言葉のレベル感」を相当に意識しています。
二人の場合は、相手の身なりや年齢、職業からある程度予想して、レベルを想定すればよしです。複数いる場合は、その中で一番若い人だったり、経験が浅い人をターゲットにして話をすれば、全員に伝わります。「話」というのは、最初の30秒でわからなければ、相手は聞くことを放棄します。これは学校の授業と同じです。先生の言っていることは教科書をただ読んでいるだけで、そこにいる生徒に言葉のレベル感を合わせずにどんどんさきに進めるから、つまらなくて寝てしまうのです。私は大体寝てましたが・・・なので偏差値38の高校入学・・

そんなこんなですが、皆さんも言葉のレベル感を合わせてみてください。意外と難しいです。私も修行中です。果たして免許皆伝などあるのでしょうか。
できる人ほど、誰にでもわかるように話をしてくれます。できない人ほど、自分の知識を自慢するためによくわからない言葉をたくさん並べます。

きっと年収が倍増するでしょう!!

それではおやすみなさい。

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