鶏口となるも牛後となるなかれ

N島

有名な故事成語なのでご存知の方は多いかと思います。

意味は大きな集団で末端にいるよりも、小さな集団の長となるほうがいいということを指します。

中国の戦国時代で三国志の漢ができる前

秦の始皇帝が皇帝になる前の話です。

戦国時代、秦が強くなり、他の国を圧倒しつつありました。

そんな時、蘇秦という人物が韓(かん)・魏(ぎ)・趙(ちょう)・楚(そ)・斉(せい)・燕(えん)の6か国の王に自らの考えを説いて回りました。

その考えは、秦に従うのではなく、独立した一国の王として連合し、秦に立ち向かうべきだというものでした。

この考えを説明する時に使ったのが、「鶏口となるも牛後となるなかれ」という言葉

強国の秦に対抗するため、他の6か国が連合してあたるべきであるという合従の計(がっしょうのけい)を主張しました。

これにより、強国の秦も15年は動くことができず、平和が保たれました。

その後、秦は合従する国に対し、秦と結んで隣国を攻める利を説いて、合従から離脱させたのが連衡と言います。

この連衡により、結果的に外交策で秦に切り崩され秦が統一を果たします

そんな言葉ですが、これはまさに現代にも言えます。

鶏口はある種のシステム、仕組みの持ち主です。

ですが、牛後はシステムや仕組みの歯車として組み込まれてしまっています。

そして、世の中は他人が自分のために作った仕組みやシステムはその他人に利益をもたらせる仕組みとシステムです。

それに乗ってしまうと、他人のシステムや仕組みの一部として取り込まれてしまい、他人に利益をもたらせるために時間の切り売りをし続ける事になってしまいます。

繰り返しになりますが、仕事と作業が世の中にあります。

毎日水(お金)が必要だとして、水源(会社)から水(お金)を引いてくるのは仕事です。(オーナー)

ですが、水源(会社)に毎日水(お金)を汲み(稼ぎ)に行くのは作業です。(サラリーマン)

どいう言う事か、1度の仕事で何度も結果を受け取れること。

水源から水を引いてくる仕組みを作ってしまえば、いつでも水を手に入れる事が可能です。

自分は何もしなくても、毎日水が手元にある状態です。

ですが、水を汲みに行っていると、水を汲みに行かなければ水が手に入りません。

なので、水を汲みに行っているうちは自分の命を細分化した物、時間を、命を切り売りしてお金に変えなければなりません。

毎日自分の寿命を売っているようなものです。

なので、他人のシステムの歯車になってはならず、仕組みを持つようにしなければなりません。

セブンイレブンやアムウェイはいい例です。

セブンイレブンは最近、オーナーの過剰な労働時間が問題になっています。

一見、セブンイレブンの店舗のオーナーは仕組みを持っているように見えます。

そういう一国一城の主的な幻想で誤解をさせているともいえるかもしれません。

ですが、オーナーは実際にバイトですべて賄えればいいですが、そうじゃない場合は自らの時間を削ってレジに立たなければなりません。

こうなってしまうと時間を切り売りしている時点で作業になります。

しかもフランチャイズのロイヤリティーを常に払い続ける事になります。

出店も本部が勝手に決めたりしており、生殺与奪を握られ、オーナー自ら水源に行き汲んだ水をフランチャイズ本部に常に分け与えるシステムに取り込まれ歯車となってしまっています。

フランチャイズの本部は何もしなくても他人が汲んだ水を集め続けられるので水を引いた状態になります。

アムウェイなどのネットワークビジネスも一緒です。

アムウェイを最初に始めた人は仕組みを作った人で、後は歯車を増殖し続けるだけなので常に水が引かれてくる状態になります。

ところが途中からアムウェイの仕組みに取り込まれた方は、絶対になれない「システムの保有者」という餌をぶら下げられながらせっせと汲んだ水を、最初にシステムを作った人のために運び続けなければなりません。

なんか縁日の紐引きに似ていますよね、目玉商品は絶対に当たらない。

なので、自分が作った仕組みでない時点で、どんな優れたシステムだったとしても他人が作ったシステムに取り込まれるとどうやっても歯車の一部、銀河鉄道999で言う機械の体を手にすることになります。

それを理解した人が次々とネットワークビジネスを立ち上げるのですが、人からネットワークビジネスの話が来た場合、その時点で人のシステムであると言う事を強く認識しなければなりません。

なのでやるなら最初から0スタートで自分でネットワークビジネスを立ち上げる以外自分の仕組みになる事はありえません。

そう考えると、セブンイレブンの仕組みは秀逸です。

自分がオーナーでコンビニの店舗というシステムを保有している(マニュアルがあり、バイトですべて回せて、さらに利益が出ると言う前提で)という錯誤も提供しておりますし、どうやっても本部の力が強いですし、オーナーは立場が弱い。

なのでオーナーの困ったが最近多くあると思います。

困ったが多数あるところにビジネスチャンスがあるのですから、コンビニに特化した何かビジネスできなかなと薄っすら考えていました。

例えば、食品のロスです。

コンビニの消費期限もかなり徹底されており、その仕組み上、廃棄が出れば出るほどフランチャイズの本部は儲かるので、よりロスが出やすくしていると思えます。

この食品のロスですが、ロスがあるとオーナーは仕入れだけではなく、ごみ袋代、そのゴミに出す作業量と持ち出しが増えます。

なので値引きしてでも売りたいと言うのがあるのですが、よくニュースで出ていたように値引きして売ると本部の利益が減る仕組みのためそれを本部は禁止するような圧力をコンビニオーナーにかけております。

であれば賞味期限が過ぎたロス食材を1円でもいいから購入してあげればオーナーはゴミ袋代もかかりませんし、まったくの0から僅かでも回収できます。

コンビニは複数、そして多数あるわけですからこのコンビニの廃棄食品を集めて家畜の飼料として売れないかと思いました。

ついでに弁当の容器などもリサイクルできればとか思うのですが。

けれども、家畜の飼料の原価が安すぎて車代とガソリン代と廃棄食品を集める手間、容器と飼料を分ける作業と割に合わないのではないかと思えてやっておりませんが。

まず消費期限過ぎた弁当を売るという本部の意向に反するオーナーを捕まえるのと、収集方法、家畜飼料としての販売先、それを一つもない状態からやるのは難しいかなと思いましたが、原価がほぼ0なので何度でも失敗できる。

家畜の飼料となる廃棄食品集め、容器と飼料を分離する手間、仕入れ原価と作業量、家畜飼料の販売先と価格(動物園、養豚所?場所、距離)

厳密にやればできるかもしれませんが、一人じゃ厳しい内容ですよね。

また、24時間営業を強要されているのですから、人手不足で営業ができないセブンも契約違反で本部からがりがりやられているわけです。

今の人手不足の感覚を私はちゃんと理解しておりませんが、コンビニに特化したバイト派遣とかできないかなと思ってしまいます。

しかも、若手は難しいのでシルバー人材で。

コンビニのバイトは覚える事も多く大変ですが、シルバー人材でもある程度教育した状態で送り出し、緊急バイト的なコンビニに特化した人材派遣で登録料としてランニングを毎月貰い、派遣が必要になったら通常の時給の2倍弱とかの条件でも受けるところは受けるのではないかと思えてしまいます。

それだけコンビニオーナーは困ったと思っていてニーズがあるんじゃないかと思わされます。

ただ、これも採算獲れるのか?

シルバー人材をどこで確保するか?

シルバー人材を育成するためのレジを潰れたコンビニから引き上げられるのか。

バイトの人材派遣も厳しい人材派遣業の基準を超えないと駄目なのかとか.

派遣したバイトの不正や、無断欠勤、バイトテロをするリスク対策

バイトテロの保険はあるのか、保障と原価はどのくらいかとかですかね。

まだ割に合うレベルとは思えなかったり、ただの発想なので必要な知識はまるでないので今の私では実行するには難しいですが。

ただ、問題が生まれればその問題を解決することでビジネスになるのは原則であり、それは変わりません。

原価も0に近くできると思うので何度でも失敗は可能なため、本気で取り組めばやりようはあるかもしれませんが、これも一人では厳しい内容かと思います。

でも、専門性は価値を生むと思うのですよね。

例えば、セブンイレブンとファミマーとローソンの3つのコンビニの仕事をすべて完璧に覚えたとします。

この緊急のバイトの代わりを自分で受けるとして契約店舗を複数持ち、登録料を貰いランニングにしながら緊急時に時給を倍にしてでもという店舗があれば・・・・

自分だけでも割にはあう可能性があります。

自分のノウハウを引き継いで社員やバイトを教育していけばいいのですから。

ただ、クリスマスやお正月や盆はまず休み無しになるでしょうけれども。

ここをシルバー人材で賄えれば、コンビニオーナーの困窮の仕方によっては食える気もしますが。

バイトを募集しているコンビニに片っ端から電話をかければ営業もできるでしょうし。

そんなことを今日移動中に考えておりました。

やらなきゃ意味がないですけれども、勝算があるかどうか、正社員の立場を捨てて第一歩としてコンビニのフリーターをやるリスクを飲めるか。

そう考えると時間が無限にある学生時代に全コンビニバイト制覇とかやっておくと良いかもしれませんね。

豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎だった時に、仕事を3か月で覚えては次の仕事をし、他の職種の常識を違う職種でマッチングさせ、何でもこなしてきたように。

多くの仕事の種類を知っているのは武器になるのかもしれません。

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