おはようございます。
今は7時16分です。今日はすこしゆっくりめに出勤しようとおもいます。
あーおなかへったなぁ・・
この本はですね、書店で売っていたのをみて、その場でメルカリで調べて500円という安さで購入しました。
あんまり読書をしないよ~とか、ネットで見てるからいいよ~とか
「読書」についてあまり関心がない方でも、なぜ読書がいいのか、必要なのか、偉人は皆読書しているんですよね。
こんなにも読書がいいよ、と書いてあるのでこの本から初めてもいいかもれませんね!
ではどうぞ。
読書は思考力を伸ばし、想像力を豊かにし、苦しいときも前進する力をくれる。
文系大学生の53%が読書をしていない。
−ネットで文章を読むことと、本をよむことは違う
大きな違いは向かい方です。
ネットはそこにあるコンテンツにじっくり向かい合うのではなく、短時間で興味のあるものへ移行する。
2015年マイクロソフトの発表によると、現代人のアテンションスパンはたった8秒。2000年12秒よりも縮まっており、金魚の9秒よりも短い。
これは間違いなくインターネットの影響でしょう。
読書は体験です。
体験は人格形成に大きな影響を与えます。
自分一人の体験には限界がありますが、読書なら疑似体験ができます。
−専門バカになってはいけない
読書は人に深さをつくります。
深さは全人格的なもの、総合的なものです。
今や大学の先生すら、専門以外の本を読まなくなった印象がある。
専門分野は当然ながらその、バッググラウンドとして、一般教養があるべき。だから大学一年生には一般教養がある。
リベラルアーツ
人間が、偏見や習慣を含めた呪縛から開放され、自分自身の意思で生きていくために、幅広く実践的な知識が必要のさとされた。
専門分野をの知識が豊富にあってもそれを生かすための多角的な視点がなければ難しい。
難しい問題に対処していくためには、歴史や宗教、哲学など幅広い知識が必要。
−AIに負けないなんて本末転倒
AIに仕事を奪われないためにはどうするか?なんて議論しても人生を豊かにしてくれません。
AIに負けないことを人生の目的に据えるのは本末転倒です。AIが出てこようが、出てこまいが、自分の人生をいかに深く生きるかが重要なのではないでしょうか。
■第1章読書をする人だけがたどり着ける深さ
−深い人、浅い人は何が違うのか
深い人質問ができる人と、そうでない人の違いは、一言でいえば教養です。
教養とは、雑学や豆知識ではなく、自分のなかに取り込んで統合し、血肉となるような幅広い知識です。
鍵となるのは、物事の本質を捉えた理解することです。
教養が人格や人生にまで生きているひとが深い人です。
たとえば、西郷隆盛は深い人です。幕末、明治時代から人格者として、慕われ人望もあった。西郷隆盛は多くの本を読んでいました。儒学者佐藤一斎の言志四緑を流された島でも熟読し、常に読み返していたといいます。
−コミュニケーション能力は文字で磨かれる
コミュニケーションでも浅い、深いがあります。
表面的なやりとりで信頼感もうまれにくいのが浅いコミュニケーションです。
相手の状況を認識して、心のこもった言葉をかければ途端に深くなります。
「深い部分に触れた感覚」はとてもいいものです。
愛情を感じるのは深いコミュニケーションができているときです。
仕事をする上でもコミュニケーションは重要です。
深いレベルでコミュニケーションができていると、言葉数は少なくても、短時間でも、クリエイティブに運ぶことがよくあります。
コミュニケーションがとれていないと、ごく簡単なことでもミスが起こったり手間が増えたりして滞る。
コミュニケーションの根底には、認識力があります。
相手の状況や感情、言動を認識する。
嬉しい、悲しい、悔しいと単純に言えない、表現しにくい感情、そうしたものを瞬時に感じ取らことができれば、より深いコミュニケーションにつながるでしょう。
文学を読むことで、複雑な感情を感じ取ったり言語化できる能力を身につけることができます。
また言いたいことをうまく表現できないとき、それは自分のなかにある思考を言語化できていないということ。
−魅力的な人とは?
認知科学と進化心理学の知見では、生殖能力が高く、健康で種の存続にもっとも適した姿形を美しいと感じるそうです。
このことから、生物として、美にこだわるのはもっともなことで、逃れられないのかもしれません。
ソクラテスは、美男子ではなかったが、知性、教養、人格の豊かさで人を惹きつけていました。
周囲の魅力的なを人を思い浮かべると、見た目だけではないはず。話が面白く、深いコミュニケーションが出来るひと、人間性が高い人、深水のあるひとが魅力的だとおもうからです。
−深みは読書でつくられる
SNSはコミュニケーションツールとしては優れているが、情報摂取の観点からいうと、あまり役には立ちません。
一日一時間でも読書に時間をあてると、日中の浅いコミュニケーションから突如深くなれます。
考えも顔つきも変わるでしょう。
海も深くなれば、そこでしかとれない生物もいます。
偉大なものにふれて、感動したり心を大きく揺さぶられたりすることで、人生を、じっくり味わえるのです。
−テレビは役に立たないか?
テレビは一般的に浅いメディアだといわれています。
小難しくない、気楽にみることができるエンタメが多いのです。
深さとは単純に感情が動くかどうかではない。
−知性は万人に開かれている
一般的に、知的とは知識が豊富で言語的な認識力が高い人のことをいいます。
同じことを読んでも聞いても、人によってどう捉えるかは違います。
センスは、知識とは無関係に感覚的にできる人のことです。センスは努力では変えられないですが、知性は万人に開かれている。
読書の楽しみは、その本のワールドをじっくりあじわうことです。いわば味読です。深い世界に触れてそれを楽しむ心が必要なのです。
−教養のある人生とない人生、どちらがいいですか?
古今東西の名著を引用するというのは、映画や本だけで行われているのではありません。
ジョークや雑談で、教養があれば何かを踏まえた笑い合うことができます。
知的で教養のある人生を選ばない人にとっては、にをしているかわけがわからないと思います。
しかし、そのぶん、人生の楽しみが減ってしまいます。
つまり教養のある人のほうが人生が面白くなるということです。
この世はもっともっと複雑な楽しみに溢れています。
■第2章 深くなる読書 浅くなる読書
なにをどう読むか
−一流の人の認識力を身につける
深さを手に入れるには、深く物事を捉える力、認識力が必要です。読書をすることで、著者の認識力も見につきます。
認識力に差があれば同じ情報でも受け取るものが大きく変わります。
経験の差というのは、単純に技術の差もありますが、認識力に、差があります。
ベテランの認識を言語化してもらえれば、同じように認識しようとする努力が可能にならます。
宮本武蔵は、日々の鍛錬によって一切の迷いがなくなり晴れ渡った青空のような境地に至ることを目指しているわけです。
剣術について、記した水の巻には心の持ち方、姿勢、目つき、剣の持ち方、振り方、足づかい、場に合わせた攻め方など非常に、細かく記しています。
−深い認識はあらゆる分野ではつながる
世阿弥の有名な言葉 秘すれば花なり
すべての手の内を明かすのではなく、秘密にしといて、ここぞというときに出せば観客を驚かせ魅了することができる。
ジャパネット高田の社長が世阿弥の教えで最も感じ入ったのは、「自己更新の考え方」だといいます。
常に自分を成長させていく心構えだそうです。
初心忘るべからず
初心とは、芸の未熟さだそうです。自分が未熟であることを忘れず、常に自分を戒めなければ成長しないという意味が込められています。
『花鏡』の中では、さらに3つの初心について書かれています。
是非の初心忘るべからず
是非=良い、悪い
時々の初心忘るべからず
経験を重ねる中で時に合った演じ方を行う上での初心
老後の初心忘るべからず
老年を迎えて初めて挑戦できる芸への初心
経験を積む中でも、常にその時々挑戦があり、未熟さがあるということなのです。
一流の認識力を持った人は、自分のやっていることにはまだまだ終わりがないと考えます。
認識力のある人ほどまだ挑戦すべきことがあると感じる。それほど奥深さを認識している。だからこそ、人生を楽しむことができる。
−情報としての読書、人格としての読書
2つの読書
情報としての読書
人格としての読書
何かについて知りたいと思うときの読書は情報読書
自分の経験と重ね合わせて世界観を味わうのは人格読書
ケプラーは惑星が楕円で動いていることを発見した。
それまで、二千年にもわたって惑星の運動は円を描いていると信じられていた。
それは、円は完全なものであり、神聖であるというアリストテレスの自然感が根強く残っていた。
しかし、その考え方では計算が合わない。そこでちょっとつぶれた形なのかもと気づいたのです。
人格があって科学的発見がある。人格があって歴史の捉え方がある。そう考えると情報にも深みがでてくる。
情報としての読書であっても、情報と人間の営みを一緒に理解しようとすればおのずと深まっていくのです。
−物語で身につく映像化する力
読書を、しているときの脳の動きはとても精妙で複雑です。文字をたどって、意味内容を理解し、感情を理解して味わい、描かれた風景や人物の姿形、声など様々なものを想像しています。
耳で聞くだけでも、脳はとても高度な働きをしています。
同じように読み聞かせは自由にイメージを湧かすことができます。ポイントは情感を込めて読んであげることです。子供は言葉を聞いてもイメージする言葉できませんが、抑揚や感情ののり方を頼りに頭の中で映像化できるようになるのです。
宮崎駿インタビュー
名作だからといって、子供に繰り返し見せるものではないといっています。
映像は一方的なし激に対して、絵本は頭の中で想像します。
映像は、一目瞭然でわかる便利さの一方で、自分の頭を使いません。
−著者の目で物事を見てみる
コミュニケーションにおいても、相手の立場に立つ、相手の視点で見る、概念はわかっていても、なかなか自分の視点から抜け出せないもの。つい、自分もだから相手もだろうと、考えてしまう。
読書は自分と異なる視点を手に入れるのに役立ちます。
一旦は著者の目となり、繰り返すことで、視点が重層的で多角的になります。
正しい読書の読み方は、広く深くです。ある程度広さがないと、深みに到達するのは、難しくなるのです。深さの要素には繋がりがあるからです。
あることについて、深く知っていても、その知識だけでは点です。一見関係ないような別の事柄について深く知ったとき、それぞれの点がつながることがあります。
そうして面ができます。そうなると、全くら新しい事柄についても、かんたんに深く知ることができますし、すでに知っていたことがらも深堀できるようになります。
−一冊の本から連綿と続く「精神文化」につながる
人間にとって、最も重要なのは精神文化だ思っています。
心は誰にでもあります。それはその人の固有のものです。共感する立場になければその人の心はわかりません。
社会に共有されている精神というのが精神文化です。
日本の武士道、インドのヒンズー教の文化は、個人のものとは違います。
個人の心は大切ですが、それにとらわれていては、見失う物もあります。
精神文化は読書によって掘り起こすことができます。
哲学や思想書はもちろん、文學も適しています。
文豪たちは、大量の本を読んでいます。
川端康成、太宰治、谷崎潤一郎の読書量は、半端ではありません。大量の読書から精神文化を背負い、それを文学のかたちに表しているのです。
著者固有の視点の裏には、背景に精神文化が濃く流れているのです。
−クラっとするものも含めて読書
村上春樹さんは、自分が作家であることがむなしくなってしまうほどに、ドストエフスキーのファン。
文学の最高法との呼び声が高いカラマゾフノ兄弟は、文字量もすごい上に大変読みにくい。
クラっとくるものも含めて読書です。
繰り返すが深みとは総合的なものです。
深い作品はスイスイ読めるものでもない。まだまだ読み終わらないな、それも読書です。
■第3章 思考力を深める本の読み方
−読書で思考力を磨く
思考を深める際に大切なのは、自分に引きつけて考えることです。自分に例えるとどうだろう?と考えるのです。
星の王子さまより
かけがえのないものとは、それに費やした時間である。本当に大切なものは目に見えない。
本を読んでいて、はっとする部分があったらきっと自分の経験となにか繋がりがあるはずです。
その気づきや繋がりが、どこにあったか、なぜなのか、は忘れてしまうもの。メモをすることをオススメします。
−感情をのせて読む
どんなジャンルにせよ、情報として読むだけでは思考はなかなか深まりません。思考が深まりやすいのは感情か動いているとき。頭と心、両方必要のなのです。
−思考を深める対話、レビューの活用法
対話によって思考を深めるやり方を好み、流れをつくったのはソクラテスとプラトンです。
対話は単純なおしゃべりとは違います。
思い込みを崩して、新たな気づきを得られるようなものです。
ソクラテスの無知の知は有名です。
対話によって、
知っていたつもりだけと、自分はわかっていなかった
と気づくことが重要だと考えていました。
わかったつもりを辞めれば、さらに深堀することができます。
おすすめは、本を読んだら人に話すことです。
質問と思考を繰り返しながら理解と考えが深まります。
語る相手がいなければ、レビューを読んでみてください。
時分の同じ意見もあれば、そうでない、意見もありさらに思考が深まります。
−読んだ本のキャッチコピーを考える
短い文章で本の魅力を伝えることは、本来難しいことです。
だれにおすすめしたいのか?なぜおすすめしたいのか?
自分にとってどんな価値があったのか。
一冊の本から、おすすめ文をたくさん書いてみましょう。
たくさん出して、あとから絞る。
それをツイッターにあげるのもいいでしょう!
そこでまた対話が生まれます。
−好きな文章を3つ選ぶ
自分にとって価値が高く、なにが魅力的なのかを考えた際に、最も簡単なのは、本の中から好きな文章を選ぶことです。
小学生のなかで、小学生なりに好きな本のを文章をあげてもらい、理由を話してもらうと盛り上がります。
セレクト&コメントですね。
−ニーチェにもツッコミを
思考力を働かせて読むにはツッコミをいれることがおすすめです。
感情が動くことで、こころにものこります。
−思考力を高める名著10
『方法序説』 ルネデカルト
デカルトは真理に近づく思考方法をシンプルにするために4つの規則をつくりました。
1速断と偏見を避け、明証的に真と認めるもの以外は真としてうけいれない。
2小部分に分割する
3単純なものから複雑なものへ行く
4完全な枚挙と見直し
『倫理哲学論考』 ヴィトゲンシュタイン
この本で、思考に境界線を引こうとしている。境界線を引くことができるのは、言語であり、境界線の外側にあるのはナンセンス。私の言語の限界が、私の世界の限界ということ。
『五輪書』宮本武蔵
剣豪、宮本武蔵が60歳のときに綴った、心技体の最高レベルの融合への道。万里一空の境地にいたるには、鍛錬と工夫と吟味あるのみ。単なる反復練習ではなく、工夫と吟味で質を高めるのです。
『風姿花伝』世阿弥
能という芸で一族が厳しい世界を生き抜いていくための秘伝の書。観阿弥、世阿弥親子は将軍や貴族に気に入られることはもちろん、同時に一般にも喜ばれるものを、目指していました。秘すれば花、初心忘るべからずなど有名な言葉を見つけて、自分のものにするといいでしょう。
『この人をみよ』ニーチェ
ニーチェの最後の著作であり自叙伝。ニーチェ自身のこれまでの思想と作品について、ニーチェ自身が解明しているのです。なぜ私はこんなにいい本を書くのか?なぜ私はこんなに賢明なのか?なぜ私はこんなに利発なのか?
ニーチェはこの一年後に制震的に破局してしまう。
『君主論』マキャベリ
現代の経営者やリーダーでも愛読している人が多い。徳の高い理想の君主像だはなく、現実に即して具体的に何をすべきかアドバイスしたもの。合理的なマキャベリの考えを自分に置き換えるとヒント満載。
『饗宴』プラトン
饗宴とは、いわば飲み会です。テーマは恋愛。弁舌巧みな参加者たちが愛の神エロスについて語るが、そのトリを務めるのがソクラテス。知を愛することや無知の知といった根本的な哲学やさについても触れることができます。ソクラテスの人物像もつたわってきます。
『歴史とはなにか』EHカー
歴史は現在と過去の対話である。歴史哲学の精神です。
歴史家は過去の事実を研究しますが。どうしても現在にとっての意味がはいるので、歴史的事実といっても、事実ではない。カーの歴史哲学にはさらに、未来まではいってくる。高度な哲学ですが、ケンブリッジ大学の講演内容です。
『寝ながら学べる構造主義』内田樹
20世紀の重要な現代思想の一つ、構造主義について徹底的にわかりやすく解説した入門書。構造主義の代表的な思想家は、ソシュール、ジャックラカン、レヴィストロース、ミシェルフーコーです。
『ファスト&スロー』ダニエルカーネマン
心理学者であり、ノーベル経済学賞を受賞したダニエルカーネの行動経済学の本。わたしたちがいかに、些細なことに引っ張られて誤った判断をしてしまう、徹底的に解明してくれます。2つの思考モードなど。
■4章 知識を深める本の読み方
−知識を持つほど世界が広がる理由
自分の知識のなかで、足りないものがわかっていればそれ系の本を買うといい。知識と認識はセットです。知識が増えると認識力が高まるという関係にある。
本はもともと言葉がつながってできているから、文系のひとが理系の本を読むことだって可能になるわけです。
宇宙、生命、物理などの自然科学の知識を手に入れると一気に世界が広がります。
−驚くことが知の始まり
アインシュタインのE=mc2
エネルギー(E)=質量(m)であるということ。
c=光の速度ということ。
光の速度は一定度で、1秒間で地球を7週半します。
その2乗なのでとてつもない数だということがわかりますね。
つまり、ちょっとした質量でも莫大なエネルギーを含んでいるという、式なのです。
1円玉ひとつでも、変換できれば水を沸騰させることができる。
このような驚くべきことに驚けないのは無教養な人間のする無作法な態度です。
知れば知るほどに心の底から驚くことができるひとは、知識が豊富で教養豊かななのです。
プラトン
「驚くことが、知の探究のはじまり、すなわち哲学だ」
−1テーマ5読めばランクA
5冊読むと、さいごの本を読むと気には同じことの繰り返しのように感じられます。それだけ知識が定着したということです。
全く、知らない本は一冊、二冊読んでも見に付きません。同じ著者の別の本を読むことも必要です。
−つながりを意識すれば、知識がとりやすくなる
本を読んで知識を自分の物にするには、人に離すのが一番です。自分が発見したかのように臨場間をもって言葉にのせる。
いくら知っていても誰にも話さないし使わないのであれば宝の持ち腐れです。
知識を使うには文脈が必要です。
話の流れに合わせながら自然な形で本の話題を出し、そこからまた次へ繋げていきます。
知識を出すときはつながりを意識すること。
「利に合えばすなわち動き、利に合わざればすなわち止まる」
自軍に有利な状況等なら動き、不利ならとどまる。有利、不利を見極めて動くかどうかを判断せよということ。
なにかを始めるときに、好き嫌いで動くのではなく有利不利で考えること。
■新しい本との出会いで知識を広げる
−「ベストセラーは読む?読まない?」
ベストセラーだったり話題になっている本は、流行っているとき読むのも大切です。
ブームになるのはその時代の空気感がマッチしているからで、それにのっかれば、知識の吸収度も高いです。
どんなに読みづらくても分厚くても後回しにするとブームが去ってしまう。
難しくて挫折してしまう人は、そのメインの部分だけを読めば良い。
一番言いたいことを見つけ、そしてその根拠となる分析力データ、グラフをセットに覚えること。
流行り乗ることも、自分の守備範囲を広げる第一歩。人生の楽しみ方のひとつです。
−出会い頭で知識を広げる
書店で手にとって購入した本のなかには、使えない本が3冊に一冊は混じっているもの。しかしそれでも、ひとつでも知らないことを求人できればそれでいい。
また、人に進められた本は素直に読むこと。
−図書館や百貨店で「全体像」を手に入れる
心理学や能のしくみ、宇宙のしくみなど、文字だけよりも図があると理解しやすい分野は全体像を手に入れると知識の吸収がよくなる。
速読はだれにでもできるものでもない、しかし時間をかけてゆっくりに読むことも大事ですが、スピーディーに大量に情報にふれるのも大切です。
そういった意味では気に入ったシリーズを20冊、30冊そろえるのもいいでしょう。
−現代に必要な知識がもてる名著10
■E=mc2 デイビットボタニス アインシュタイン
世界一有名な方程式
この式の意味は、エネルギーは質量に変換できること。
これにより太陽がエネルギーを出し続けられる謎が解け、原子爆弾のような兵器の原理ともつながっている。
■ソロモンの指環 コンラートローレンツ
タイトルはソロモン王が魔法の指輪をはめて、動物たちと会話をしたという言い伝えから。
ローレンツは動物への愛と観察によって、会話ができるといあます。ローレンツは檻ではなく、自由にさせて一緒に過ごし、鳥のひなの刷り込みを発見した。
■宇宙は何でできているのか 村山斉
宇宙はどうして始まったのか、これからどうなるのか
といった謎に迫る本。
■日本思想全史 清水正之
古事記に記された神話から、近代の思想、現代の哲学まで日本人の思考を一気にたどることができる新書。
■常用字解 第二版 白川静
漢字研究の大位置人者、白川静の漢字辞典。常用漢字2136文字について成り立ちを教えてくれます。
漢字の奥深さ、すごさを受ける。
■アイヌ文化の基礎知識 アイヌ民族博物館
■欲望の民主主義 丸山俊一
この本は、アメリカ人社会心理学者やドイツ哲学者など6人の言葉を抜き出して再構成したもの。
民主主義とはそもそもなにか?根源に立ち返って考えつつ、現在の民主主義を理解しようと努めています。
■資本主義の終焉 その先の世界 榊原英資
資本主義の限界、その先の未来はどのようなものか?資本主義の歴史から現代の世界経済、日本経済について、豊富なデータをもとに、読み解き未来への提言をおこなっています。
■人類の未来 ノームチョムスキー
これ一冊でAI、経済、民主主義、都市とライフスタイル、気候変動について簡略にわかってしまいます。
同じシリーズで
知の逆転、知の英断もおすすめ
■ホモデウス ユヴァルノアハラリ
世界的ベストセラーとなったサピエンス全史の続編
人類は、飢餓、伝染病、戦争を克服するためにあらゆる努力をしてきた。この課題はクリアされたが、人類が何かに挑戦しようとすると、神へのバージョンアップだという。
ホモサピエンスはホモデウスになろうとする。
衝撃と、おそろしさも感じる。
■第5章 人格を深める本の読み方
−偉大な人の器に触れる
人格者とは、人間的に優れた人柄の人をいいます。
知識、思考、感情、性格などを統合した個人のあり方が人格です。=人間性
孔子は、人格的に優れていることを「仁」といいました。
そして、人格とは学ぶことによって成熟させるもの。
「私は多くを学んで道理をしったものではない。一つのことを貫くものだ」と言っています。
人格を身につけることを、一生かけて貫こうとしているだけといいます。
−人生の機微に触れる名著4
■オイディプス王 ソポクレス
数多くのギリシャ悲劇の中でも最高傑作。
■人間失格 太宰治
自殺の直前に書かれた人間失格は太宰文学の総決算。
漫画版人間失格もある。
■こころ 夏目漱石
■第6章 人生を深める本の読み方
−勝ち負けよりも生き方
わたしたちは、アメリカ式の資本主義に、なれていることで、成功したい!という欲求を自然のように感じています。
しかし、文学の世界では勝ち負けなどどうでもいい感覚になります。
文学とは、勝ち負けではなく、生きる意味の深さを何とかつかまえようとしている、そういう営みなのです。
勝組、負け組と言う言葉は、10年前によく使われていました。
今でも使う人はいますが、そういった浅い言葉をバンバン使う人は残念な人とという感じがします。
教養に欠けていると疑わざる負えない。
人が生きる意味を問いながら其の深みをほっていくのが人生の醍醐味です。
聖書の言葉
「人はパンのみにて生くるものにあらず」
物質的な満足だけで生きているのではないということ。
−生きるのは何か?
ドストエフスキー、フランクルが出した答え
人生の意味を捉えようとすることから、さらに深まっていくと、生きていることの価値をしみじみ感じるようになります。
そこから、人生そのものが価値であると感じられるのです。
カラマーゾフの兄弟にも
人生の意味より人生そのものを愛せ という言葉が出てきます。
わたしたちは、生きる意味を探してしまいがちだが、
逆に生きる意味を問いかけられているのだと気づかなければなりません。
日本人は経済大国でありながら、幸福度が低いと言われます。
年収が他人と比べて低いというように自己評価を下げてしまい、その結果幸福度を感じにくい。
− 一度きりの人生をいかに豊かにするか
人生は一度きり、当然ながら他人の人生をいきることはできません。
自分一人の経験には限界がある。そうぞが及ばない出来事も多い。自分と環境の違う他人気持ちを想像するのも、難しくなります。
しかし、本を通じて体験することができます。
人生を豊かにするためには、他人気持ちをを理解して認め、受け入れる必要があります。
−人生を深める名著6
■マクベス シェイクスピア
■ドン・キホーテ セルバンテス
近代小説の祖といわれる作品。
−難しい本の読み方
あえて本物を選ぼう
できるだけ一流の本に出会いたいとき、古典ならほぼ間違いありません。
時代を超えて多くの人に愛され、ときの流れの試練に耐えて残ってきたものには、それだけのパワーがあります。
−集中力を鍛えるにはまずレベルの高い本から
読書も、顎と同じで柔らかいものばかりでは、思考力も、弱まります。
最初はむしろ、レベルの高い本を勢いに任せて、逃げ出したくなっても最後まで読み切ること。
分からない言葉があっても最後まで読み切ることが自身につながる。
そうすると、なんにでも通用する集中力がつきます。
一流の文学は、原文にとんでもない力があります。
より深く読書を味わうには、大げさに著者や登場人物になりきることです。
真似ることが学びの基本。真似て読むことで深い学びも得られます。
−古典で楽しむ名言ピックアップ読み
ハムレット
「生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ」
古典的な名著には必ず有名な言葉があります。
ピックアップ読みなら古典もおそるるに足りず。古典は力まずに、その精神に触れることがに大切です。
−どっぷり読書と批判的読書
読書は本の書き手や登場人物のワールドが自分の中に根付くことで人生を豊かにします。
逆に、他社が自分に入り込んでくる怖さがあります。自分が自分でなくなってしまうくらい影響をうけるかもしれません。読み方を間違えれば危険でもあるのです。
本のワールドに入り込んでいるときは、自分と著者が区別できなくなります。
そう考えると、どっぷり読書ではなく、場合によっては批判的に読むことも必要かもしれません。ちょっと離れたところから読む感じです。
両方つかいこなせるとよい。
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