【読書】イチローはなぜ、打率ではなくヒット数にこだわるのか

読書

おはようございます。
この本、100円だったのですが、なかなかおもしろかったです。
モチベーションというものに焦点をあててるのですが、それ以外の「行動」に対する心理みたいなもから幅広く書いてあります。
イチローと書いてありますが、そこまでイチローの話はないですね(笑)

イチローはなぜ、打率ではなくヒット数にこだわるのか

■序章
−イチローだけが世界に通用する理由

天才とは、能力に満ち溢れた人だというのは、誤解である。
スポーツ天才学の分析によれば、才能が人並みでも、心の持ち方次第で天才の仲間入りができる。

キーワードは「モチベーション」

モチベーションとは、やる気、意欲、動機づけといった行動のエネルギー源のこと。

天才の共通点は、目の前の仕事に高いレベルのモチベーションを維持する能力といえる。

イチロー
「僕を天才という人がいますが、そうは思いません。毎日、血のにじむような練習を繰り返してきたから、今の僕がある。」

イチローによる天才の定義は、まったく努力しないで、周りの人間がビックリするような、ことを突然やってのける人間をさします。

多くの人間が夢を叶えるためには、モチベーションを上げて、ただひたすらに目の前の仕事に全力で取り組むこと、それしかない。
誰がなんと言おうと、

自分の哲学を押し通す!!この単純な方式です。

この世で成功したかったら限られた時間内で、他人が真似できない名人芸を極めるしかない。
世の中の安易なトレンドに惑わされてはいけない。
成功者の中に入るには、大切な時間の殆どを唯一の名人芸を極めるために使いきる。それしかない。

−あなたのモチベーションレベルをチェック
あなたのモチベーションを支えているのはモチベーションホルモンです。甲状腺刺激放出ホルモンがモチベーションが上がっているときに分泌されます。モチベーションだけでなく集中力も高まります。
脳の神経系などの構造から、適度な睡眠がモチベーションを高めてくれます。

■第1章 イチローのモチベーション管理述

イチローはプロセス指向
ヒット数にこだわることで、一本一本ヒットを積み重ねる。すると、モチベーションが安定し、4割バッターになれる。

−イチローはなぜ打率ではなくヒット数にこだわるのか?

ヒットを一本でも多く打つことを目標にするとにより、長いキャリアを通して知っているからです。
逆に打率を意識すれば高いモチベーションを意識することが困難であることを、イチローは経験によって学んでいる。

打率=結果指向
ヒット数=プロセス指向

イチロー
「僕の中のスランプの定義は感覚をつかんでないこと。結果が出てないことをスランプとは言わない。」

結果に一喜一憂するだけの人間のモチベーションはとても不安定です。プロセス指向は常に高いモチベーションを維持できます。

この法則はあらゆる仕事に適用できます。
自分の業績だけに意識を奪われると、高いレベルのモチベーションを維持することが困難にになり、良質な仕事ができない。プロセスに軸足を移せばモチベーションは自然に上がり、成果もついてくる。

−イチローにとっての自己実現とは?
モチベーション理論において西京の要素は、自己実現の欲求です。最高の自分にめぐりあいたいという欲求がすごい仕事をさせてくれます。

イチローやタイガー・ウッズのようにつかいきれないほどの収入を獲得していても、未だに最高レベルのモチベーションを高く仕事に全力のをつくせるのは、彼らのモチベーターが金銭感覚出ないことを証明しています。

イチローと同じように、社員はポジションを選ぶことはできません。与えられたポジションで最高の成果を上げること。その事実を彼は嫌というほど知っています。采配権は上司にありますが、プレーでいえば、あなたにあります。業務の範囲内で仕事をどんどん、ひろげるのはあなたの保有している権利です。

−ほとんどの人が成功の定義を取り違えている
モチベーションは、思考よりも行動によってコントロールできています。考え方次第で、いかようにもコントロールできるものではありません。

これを、リーダーシップ論の権威、ジョンマスクウェルがいっています。
「人は目標や夢をかなえるゾウ達成することを成功というが、それは間違っている。夢や目標にに向かって起こす行動そのものを成功というのだ。」

成功しない人の決定的な欠点は、頭の中で考えるだけで行動しない人です。

−自分にしかできない得意技を究めよう

最近ブランディングという言葉が注目されています。
これは、他者との差別化を意味します。
他人との比較は、なんの意味もなさない。イチローと比較しても、劣っているわけでもなく、勝っているわけでもない。

あなたの存在そのものがブランド人間であるべきなのです。

−自分はどういう人間になりたいのか自問自答しよう
ほとんどの人が自分の潜在能力を過小評価しています。あなたの描く自己イメージは、過去に体験したことにより組み立てられています。これが等身大の自分に安住する心を育てモチベーションを低下させています。

他人に迷惑をかけないルールさえきっちり押さえておけば、精一杯自分ににとっての悔いのない、自由奔放な人生を歩めばいいのです。

自己イメージによって、人間は自分が脳裏に描いた通りの人間になる。

− 一流選手が行っている視覚化のテクニックとは?
モチベーションを上げる効果的なテクニックの一つが視覚化です。
脳という臓器は、本来、文字や数字を扱い処理するには不向きなのです。視覚化こそが、脳の本来のパワーを発揮してモチベーションを高める武器となります。

プロスポーツの世界ではメンタルリハーサルというテクニックが活用されています。
一流プロ選手のほとんどは、実際の練習と同じほど真剣にイメージを描くシーンを繰り返します。
イメージをができなければ、実際にチャレンジすることはできません。
一流のスピードスケートの選手は、氷の上ではなく頭の中で練習します。スキージャンプのメダリストも頭の中でジャンプする。

あなたの夢をできるだけ具体的に視覚化してください。

−あなたにもできる即効 視覚化トレーニング

たとえばウォルトディズニーは、デイリーランドが完成する何年も前から家族向けテーマパークを頭の中に強く刻み込んでいました。残念ながら、完成を見ずしてなくなってしまった。ディズニーランドがオーブの日、妻が記者団の質問に答えました。
「彼はすでにこの光景をずっと前に見ていたのです」

つまり、物理的に不可能なこと以外、頭の中に描いたことはほとんど達成可能なのです。

■第2章
モチベーション探しの達人は人生のイチローになれる

★人生のを勝者になるための12か条
①人源としての真実味を持つ
②自分の人生を犠牲にしない
③他人を自分の思い通りにしようとしない
④課面をかぶらない
⑤自分で考えて自分で結論をだす
⑥相手に卑屈な態度をとらない
⑦状況にふさわしい反応ができる
⑧過去をしり現在をよく認識し、期待を持って未来をみつめる
9自分の限界と自分の感情を知っている
10自由に自然に振る舞える
11自由に楽しみ、楽しみを先にのばすことができる
12世間の出来事や周囲の人々に対して細かく気を配る

−選手寿命は短い切実感がイチローを支えている

彼らは確固たる信念をもって行動している。
良いときは自信が心の中に満ち溢れ、良くないときには自信喪失になる。しかし、信念は好調、不調に左右されることはない。

一流の天才は頑固なまでに信念を貫き通せる人です。

アメリカ心理学者 
「勝者とは、他人を打ち負かすことではなく、他人とうまくやっていきながら成功する人のことをいう。」

つまり他人に打ち勝つという発想を捨て、自分にに忠実な生き方に徹することが大切。

イチロー
「ある時期、僕はパワーをつけたい、ボールを遠くへ飛ばしたいといった考えに取り憑かれていました。そうすると、そのことばかりずーっと、考えてしまうのです。」

達成欲求とは、取り憑かれることです。

とにかく自分がやると決めたことはなんとしてもやり遂げる。取り憑かれる心がモチベーションを高いレベルに維持してくれる。

−イチローの自信過剰にはわけがある
自己暗示を馬鹿にしてはいけない。自信過剰くらいでちょうどいい。

イチローは愛工大名電の野球部に入部して、初対面で監督に、「言ってもらえれば、いつでもセンター返しはできます」とサラリと言ってのけた。
むきになった監督を目の前に、結果として3年生の投げる球を7割近くセンター返しした。

道徳的に、控えめは美徳というは事実です。しかし、過酷な競争社会の中で、得意技を磨くことに控えめな人間はまず生き残ってはいけない。

−生きがいとご褒美が人間を動かす

モチベーションを喚起する要因は2種類。
「動因」と「誘因」です。

動因=欲求があてはまります。
イチローに例えるなら、野球をして偉大な打者の仲間入りがしたい。内発的モチベーションです。内側からマグマのように湧き上がってくる勤労意欲。

この世の中で仕事で成功を収めている人たちは、誘因ではなく動因によって動かされている人たちなのです。

しかし、いかにイチローでも首位打者のタイトルを何回も獲得しても年俸がすこしも上がらなかったら高いモチベーションを維持させることは難しいでしょう。
つまり、動因を外部から強化する要素、それが誘因です。

−言い訳があなたから成功を奪っている

行動しない人間の決定的な欠点は、行動する前から言い訳を考え、行動しないこと。
能力が不足している、努力が足りないという自分の欠点への防衛反応がそうさせているのです。

言い訳とモチベーションは反比例の関係にあります。
言い訳がよぎるとモチベーションが下がり、言い訳をステるとモチベーションが高まります。つまり、失敗から逃げるから成功できない。

成功は、失敗のなかに転がっている。

アメリカ心理学者の実験的
ある学校の無気力な学生が12名、6名ずつの2つのグループに分けました。

1グループには簡単な問題
2グループには5問に1問の割合でムズカ問題

25日間にわたり、問題を与え続けた結果、成績が向上したのは、明らかに2グループでした。2グループのほうがやる気があったのです。

つまり、成功体験の連続よりも、ときには失敗するほうがモチベーションは上がるのです。

言い訳を捨てて、脇目もふらずに目の前の仕事に全力を尽くす。例え、失敗しても高いモチベーションを維持し、行動し続ける。そうすれば、予想外の自分を発見し、進化ができるのです。

−イチローが素振りの向こうに見据えたもの

モチベーションを考える上で、マズローのご段階欲求を避けて通れません。
マズローの最高レベルの自己実現とそれ以外の4つの欲求には、決定的なちがいがある。
「自己実現」は存在動機だと言うのです。
それ以外の、生理的欲求、安全の欲求、所属と愛の欲求、自尊心の欲求は欠乏動機なのです。つまり、満たされれば、この4つは消えることになります。

自己実現欲求は、人生という時間によって満たされていくものである。さらに、これは他の4つとちがい、可視化できない欲求なのです。

仕事であれ、興味であれ、自分の根っこに、最高の自分をみたい!という願望があって打ち込んでいる要素はすべて自己実現の欲求です。

イチローが単純なバット振りを何万回とくりかえすことができるのは、その先を見据えた予見力があったからです。
仕事の内容が、面白い、面白くない、で仕事ののモチベーションがあがったりさがったりするのは、プロフェッショナルとは言えません。
目標が頭と心でイメージができていれば、仕事内容でモチベーションを左右されることはありません。

−モチベーションを支える6つの要素
モチベーションとは、個人差があり温度差も全く違います。

6つの要素
①充実志向(学習自体が楽しいこと)
②訓練志向(知力を鍛えるため)
③実用志向(仕事や生活に活かす)
④報酬志向(報酬を得る手段として)
⑤自尊志向(プライドや競争心から)
⑥関係志向(他者につられて)

この中で最も強烈なのが①であり、もっとも弱いのが関係志です。

なぜ働くのか?
その理由は3つ
①自立性 ②有能さ ③関係性

自立性は、自分の意思で仕事をコントロールしている充実感です。裁量権や、勤務時間なども自分で決められるシステムが自立性を高めてくれます。

有能さとは、自分の仕事の能力が高まる快感です。

関係性とは、評価や上司の信頼を勝ち取るという人間関係に根ざしたものです。

人生は、良質の仕事を充実感をもってやり遂げるためのモチベーター探しの旅である。
イチローは、自分にとっての最強のモチベーターを見つける達人であったからなれたとそう考えています。

−イチローはスランプこそ、飛躍のチャンスであることを知っている

外発的モチベータが満たされても内発的モチベータがなければ、人生の夢を叶えることはできません。
内発的モチベータだけでも不十分。報酬、肩書、責任、環境等、の外初モチベータが、加わって最高潮となるのです。

イチローもプロから2年間は、位置群と二軍をいったりきたりする時期がありました。この逆境が、振り子打法を彼にプレゼントしたのです。
つまり、人生において逆境こそが人間に高いモチベーションを与え、さらに成果を与えてくれるのです。

スランプこそ、絶好調の証である。うまくいっているときは学ぶことはありません。ピンチに陥ったときこそ実力をつけるチャンスなのです。

−お金はモチベーションアップの特効薬ではない
外発的モチベータの典型である報酬は、多すぎると逆にモチベーションが低下します。
実力以上の報酬をもらうことが心理的に大きなプレッシャーとして、その選手に襲いかかるのです。

アメリカのシンクタンクの統計調査では、年俸制のセールスマンの中で、翌年の成績が上がる特徴は、その成果に見合う額よりも、少しだけ低い報酬が支払われたセールスマンだったということです。

成果よりも少しだけ低い報酬に設定することにより、モチベーションが高まり、翌年の成果があがります。

それはともかく、金銭報酬はモチベーションを上げる最強の要素ではないことをしっかり理解しておくべきです。
お金がすべてという考え方では、つぎのレベルにへ行けないと知るべきでしょう。

−レッドソックスにチームワークという言葉はない

レッドソックスほどの一流のプロ集団の選手なら、ことさらチームワークを考えなくても、阿吽の呼吸で、勝手にまとめるのです。

リンゲルマン ドイツ心理学者の研究
責任の所在が明確でなければ、人間は必ず無意識に手抜きをするのです。
チームワークの危うさが垣間見えます。

つまり仕事の責任分担を明確にしてその上でそれぞれの業務の決定権や裁量権を、仕事をしている、本人に与えよ
とのことです。

それがモチベーションを上げて、仕事の質まで高めてくれるのです。100%責任が自分にかえってくることが、わかっているのなら、その人間は絶対に手抜きしません。

アメリカ野球は連帯責任という、考えはない。

−結果が出なくてもあきらめないイチローの執着力
モチベーションを高めたかったら仕事に執着力をもつことです。

イチロー
「どきどきとか、わくわくする感じとかプレッシャーのかかる感じはたまらないですよね。僕にとって、これが勝負の世界にいるものの醍醐味ですからね。」

執着力とは、諦めない力です。
普通の人があきらめても、チャンピオンは決して諦めない。

努力と成果は比例しません。最初の努力は、終盤で一気に伸びます。大抵のプロジェクトはそうです。
残念なことに多くのプロジェクトが、徐々に上がっていく右肩上がりの線をイメージしますが、それを期待するあまり、果実を収穫するまえに刈らせてしまっています。

“努力の積み重ねによって、ある瞬間目の前にゴールが訪れる”

これを信じて最後まで諦めない。これが執着力です。

■第3章 モチベーションを上げる最強の法則

願望と夢の関係
下層:願望 → 中層:行動力 → 上層:夢

願望と夢は直結しない。行動力と夢は直結する。
行動力が夢を叶える。

−やる気がでない原因を探してみる
ときには、やる気を左右している要素は何か?真剣に考える。

スランプに陥ったとき、多くの人がやる気の出ない原因を探らずに落ち込んでいます。しかし、モチベーションを左右する要素を見つけ出すことで、簡単にスランプを脱出できます。

例えば、朝起きたとき、「もう朝か」と起きるのか
「また朝がきた」とつぶやいて勢いよく飛び出すのか、この違いは大きいです。

やる気を高めるメッセージ
●今日も素晴らしい一日にしよう
●私の人生は、どんどん良くなっている
●仕事は順調で楽しい
●毎日が楽しくて仕方がない
●私には幸運の神がついている
●困難な仕事ほどやりがいはある
●いい仲間、友達に恵まれて幸せだ
●私は具体的な夢に向かって邁進している
●すべてのことに感謝感謝
●私に不可能なことはない
●仕事ができることに、感謝
●どんなときも私は笑顔をたやさない
●どんなときも私はベストを尽くす
●うまくいかないときこそ、飛躍のチャンスだ!
●節制して健康を維持することに努めよう
●家族がいるから私は頑張れる
●私はなんて幸せ者なんだろう
●今日も最高の一日だった、明日が楽しみだ

−徹底した「エゴイスト」中田英寿のみごとな生き方

モチベーションを上げたかったら、自分の哲学を貫くこと。安易に上司の言いなりなって動く部下は、かつては出世できたがこれからは落ちこぼれていく。
有能な上司の元では、この手の部下はすぐに左遷されてしまう。

エゴイストとは、欧米ではしばしば良い意味で使われます。
組織の中に個性豊かなエゴイストをどんどんつくっていくことにより、はじめて過酷な競争社会で勝ちのこれる組織になれます。

もはや、やらせれる仕事に従事しているビジネスマンは、能力主義、成果主義の現代社会では生き残っていけません。

自発的に、自ら仕事をつくっていき上司を説得してでも自分の信じた道を貫き通す。

目の前の仕事のプロはあなたです。
上司はアドバイザーです。上司と意見が対立したとき、あくまでプロとしてのプライドを貫き通す。それがエゴイストです。

中田英寿
「パスを出すとき、シュートする選手のことなんか一度も考えたことはない。僕は自分のベストなパスを送ることしか考えてない。」

自分の個性を目一杯発揮すれば、誰でもモチベーションを発揮することができるのです。
それだけでなく、自分で納得できる人生を歩めるのです。
自分と決めた道をひたすら貫く。人生を成功に導きたかったら、自分のまわりにそういう哲学をPRしていくことです。

個性とは相違点のこと。
同じ人間は、組織に一人いれば十分です。エゴイストを徹底して、潔く二番目以下の得意とする才能を捨てましょう。
ひたすらに得意技を極めること。理屈は無用です。

−得意技を磨く+忍耐強く持つ=人生の目的達成
モチベーションを上げるにはいくつかの要素が、必要です。

①あなた自身の得意技を磨き続けるということです。

木こりの話
二人のきこりがいます。用意スタートで、のこぎりをもって切りはじめます。一人のきこりはスタートと同時に切り始めました。もう一人のきこりは、20分立って切り始めました。
結果、最初のきこりは木を4本きりました。あとのきこりは六本きることができました。

それはなぜか?
“彼はのこぎりを研いでいたのです”

つまりこの話はいかに得意技を磨くことが大事かということをおしえてくれます。
日常の業務にかまけることなく、あなた自身の得意技を磨く時間をたっぷり確保していますか?そのことをしっかりとチェックしましょう。

②人生の目的を達成させるためには忍耐力が必要

中国のたとえ話
中国の竹を栽培する農夫がいました。農地に丈を植えましたが待つこと1年、なにも生えてきません。4年まってもなにも生えてきません。しかし、5年たったころ、地面下には縦横無尽に丈の根が広がっていました。
遂に竹が、頭を出し、一日30センチ、たった6週間で18メートル成長し、数百本の見事な竹林に生まれ変わりました。
結果、農夫は竹を売って大きな富を得ました。

大切なことは、ちゃんと種をまいたか確認すること。そして、あとは我慢して待つこと。待つことを諦めてはいけません。

あなたの得意技を生かさなければ、人生の目的は達成されないことに気づくでしょう。

●自分との対話シート
いま、一番ほしいものはなにか

いま、一番なにをやりたいか

自分の最大の夢は何か

最高の幸せを感じるのはどんな瞬間か

自分の生活で一番かえたいことはなにか?

自分にとって、一番大切なものはなにか?

今日は充実していたか? はい いいえ

−9回裏、土壇場の切迫感がモチベーションを最高にする
モチベーションを上げたかったら、完了期限をつけること。いつ終わるかわからないプロ野球だったら、ファンは楽しめません。スポーツだけでなく、仕事もまったく同様です。

“達成期限を設定しない目標は目標ではない”

切迫感、こそモチベーションを上げて人生を再考に導く切り札です。
あなたの人生には、今日という日しかありません。
そのために、今日に全力投球する。

一日の仕事のメインイベント、オフタイムのメインイベントを設定するとよい。
今日の実行したい最重要イベントを書き出しましょう。

多くの人が、それほど重要でもない仕事に時間を費やしています。明日やればいい仕事は今日してはいけません。

つまり断固として、今日やらなければならない仕事だけに全力投球すればよいのです。

−楽観主義者に勝利の女神は微笑む
モチベーションを上げるためには、楽観主義者になることも大切です。

アメリカ心理学者 マーチンセリグマン博士
「楽観や悲観とは、成功や失敗を自分自身がどう解釈するかにある」と定義しています。

楽観的な人間は、失敗を成功のためのウォーミングアップであると考え、次回は必ず成功させるファイトを燃やします。

反対に、悲観的な人間は、失敗からの過大なプレッシャーを受けて挫折してしまい、再び行動を起こす意欲をなくしてしまうのです。

セリグマン博士の調査
保険セールスの新人を調査した結果、楽観的な人間は悲観的な人間よりも、最初の2年間で37%も売上成績がよい。
楽観的なセールスマンの退職率は、悲観的な人間の半分に過ぎなかったのです。

楽観主義でいきることこそ、モチベーションを上げて、人生をうまく操縦する大切なキーであることを忘れてはなりません。

●あなたの楽観度をテスト
ABどちらか近い方に○をつけてください。

1あなたが責任者だったプロジェクトが大成功を収める
A私がみんなの仕事ぶりをよく監督したからだ 1点
Bみんな一生懸命やってくれたからだ     0点

2恋人、または配偶者と仲直りする。
Aたまたま私が折れたからだ   0点
Bたいてい私のほうが折れてあげる 1点

3車で友人の家へ行くとき、道を間違えてしまう。
A私が曲がるところを間違えた 1点
B友人が道をちゃんと教えてくれなかった 0点

4恋人または、配偶者の誕生日を忘れてしまう
A私は誕生日を覚えるのが苦手だ 1点
Bほかのことでいろいろ忙しかった 0点

5大切な約束を忘れてしまう
A私はときどき物忘れをする 1点
B私はときどき予定表をチェックするのを忘れる 0点

6この一年間、健康に過ごした
A健康であったのはラッキーだった0点
B食事と栄養に十分気をつけたからだ 1点

7スポーツ大会で優勝した
Aあのときは負ける気がしなかった0点
B私はいつも一生懸命、練習するからだ 1点

8大事なテストで落第してしまう
A私はテストを受けた人たちほど頭が良くなかった1点
B試験勉強が十分ではなかった
0点

9デートに誘ったが断られてしまった
Aあの日は何もかもうまく行かなかった1点
B誘ったときに気後れして、うまくいえなかったからだ0点

10試験の面接がうまくいった
A今回の面接で、自分に自信がもてたからだ
B私はいつも面接でうまくいく

計算方法
良い出来事 1,2,6,7,10
悪い出来事 3,4,5,8,9

良いー悪い=合計点

診断
+4〜+5 とても楽観的
+2〜+3 どちらかというと楽観的
−1〜+1 楽観と悲観を息器している
−2〜-3 どちらかというと悲観的
−4〜−5 あなたはとても悲観的

このテストを定期的におこない、それをプラスにひきあげる努力をしよう!

−モチベーションは色に関係する
色をうまくコーディネートするだけで、モチベーションが一気に高まり仕事にこのましい効果を与えます。

色診断
赤 明朗活発、感情の起伏が激しい
青 内向的だが論理的に考えるタイプ
黃 冒険好き、自己中心的なところがある。
緑 社交的な反面、穏やかな性格
オレンジ 元気な社交家、浅く広い関係を好む
ピンク 柔和で細やか。守ってもらいたいタイプ
茶 安定した生活を求める堅実家
グレー 真面目、組織のルールに従う補佐役
紫 感性や直感力にすぐれた芸術家肌
白 誠実で素直な性格
黒 本心を隠したがる、臆病

外見は馬鹿にできません。
アメリカでは、セールストークよりも外見のほうがセールスを成功させる上で、効果的であることが、実験で証明されています。

例えば、セールスマンの商品の売上と締めているネクタイの色には深い関係があります。

オレンジ色は家庭的なな安心間を与えます。
オレンジ色は、相手の懐に入り込むのにうってつけの色です。
エネルギッシュで明るい雰囲気を漂わせます。

太陽光に近い色こそ、モチベーションを高める上で最強の色といえます。

−緑色のリラックス効果を取り入れたビル・ゲイツ
ビル・ゲイツのマイクロソフト本社はワシントン州シアトル郊外のレドモンドという、緑に覆われた小さな街にあります。

このまちを択んだ理由は簡単です。
緑に囲まれた静かな場所で、リラックスした雰囲気で、ストレスを最小限にして、モチベーションを上げてくれる効果があるからです。

アメリカ保健省の実験データでも、
エネルギー不足でげんきが欠如しているときは赤、
イライラしているとき、注意力が散漫しているときは緑、
と効果が判明しています。

■第4章 目標を制するものが最高の夢を制する

−目標の数値化こそモチベーションアップの最大の武器

あなたは、本当にやりたいこと、目的は何かをしっかり探り当てているでしょうか?多くの人が、人生の目的がわからないまま行動をしているために、自分にとってだけでなく、周りの人や属している組織ににとってやらなくていいことに没頭し、貴重な時間をロスしているのです。

まず人生の目的と目標をしっかり区別することが大切です。

目的を達成するために、目標があります。
目標は短期的、目的は長期的だと捉えること。
目標とは、果たすべき約束であり、潜在意識が働くように準備を整える役割を果たします。

目標設定をする上でのルール
数値化
目標を達成するには、小さくてもいいから数字を頭に入れること。数値化こそ、モチベーションをあげ、目標達成の最大の武器なのです。

“目標達成の最大の目的は、モチベーションをあげること”
二番目に目標を達成することです。

目標達成をすることで、あなた自身も進化していくのですから、目標設定水準もこまめに変化させること。
そして、目標をかならず形に残す、ファイル化です。

−控えめ目標も高すぎる目標もやる気を削ぐ

日本人は、どうしてもスモールゴールに固執する蛍光灯があります。だから組織の中に手抜きがはびこるのです。

たとえ、あなたが頑張っていても、目標設定のバーが低ければこんなの簡単とばかりに、無意識に手抜きをしてしまいます。
これでは、モチベーションはあがりません。

重要なのは、何度も言いますが目標達成することではなく、参画しているメンバー全員のモチベーションを上げることです。なので、モチベーションを最大にしてくれる目標を設定しないといけません。

例えば 車を売る二人のセールマンがいます。
Aさんは、月間目標20台、実績は15台 達成率75%
Bさんは、月間目標10台、実績は10台 達成率100%

どちらが有能であるかは言うまでもないでしょう。

“アメリカのビジネス界ではストレッチゴールと呼んで、高い目標を掲げることが当たり前になっていくでしょう”

数々の実験では、達成率が50%-70%に収めることにより、モチベーションが最高になるも証明されています。

低い目標と高い目標とでは、挑む過程です新しい発見が要求される。低い目標は、今までどおりで良かったものの、高い目標であれば、今までのやり方では通用しなくなります。したがって、新しいアイデアが必須となるのです。

−漠然とした夢を目標と勘違いしていないか?
世の中で成功しているひとの共通点は、明確な目標を設定する能力であるということ。

明確な目標を持たずして仕事をすることは、霧の中で車を運転するようなもの。

明確な目標、人生の目標設定を脳に叩き込んでやりましょう。あとは、放っておいても脳は自動的に突き進むようにプログラミングしてくれます。

夢は漠然としているが、目標は明確で、達成期限がはいっています。

日本では主流だった、目標固定説は、アメリカでは通用しなかった。アメリカでは、スポーツ選手は毎週のごとく目標設定が入れ替わる。
アメリカの一流コーチは、破天荒な目標設定をすることにより、スゴイ記録が出るのを知っているのです。

ブライアントレーシー(ビジネスコンサルタント)
スタンフォード大学の研究によれば、平均的な人間は、もっている潜在能力の2%しか機能させていないということを報告しています。残りの98%は、いつか使われるのをひたすら待っているだけなのです。

“成功へのエレベーターは閉鎖されている。しかし階段ならいつでもつかえる”

頭の中で夢を描くだけでは何も起こりません。
夢に向かって一方ずつ前進していくこと、それがモチベーションを高めて夢を叶えてくれるのです。

−求めているものをとことん具体化する

7つの習慣より
“成功のはしごあがる前に、そのはしごが正しいビルにかかっているかどうかを必ず確認しなさい”

大勢の人は、いくら努力しても満足感を得られなかったり、不満をぶつけてしまう人もいます。
それは、ゴールが間違っていたからです。

あなたが本当に手に入れたいゴールではない。
このことをひんぱんに熟慮する習慣をつけましょう!できれば自問自答しながら紙に書きましょう。
たどり着きたいゴールをイラストにしてみると、モチベーションが上がるはずです。

−今日のメインイベントを確実にこなす、そして明日も

目標を達成するには、壮大な行動計画を断てるよりも、とりあえず今日一日かけて目標に少しでも近づける行動に全力を尽くすことです。

象を一頭食べ尽くすにはどうすればいいか?
正解は、一度に一口ずつです。

人生というのは、1日1日の繰り返しによって構成されています。つまりあなたの人生には今日しか存在価値しないのです。明日はまだきていません。それは明日考えればいいのです。
とにかく、今日を全力投球しましょう。

自分の一番の優先順位を優先させることにする。例え、大統領から食事に誘われても、丁重に断る。

■第5章 毎日完全燃焼こそ、モチベーションアップのキーワード

−モチベーションをあげる自己暗示トレーニング
自己暗示の驚くべき力は、あなたのモチベーションをあげてくれる原動力になります。

本当にうまくできるか?と考えるか、
絶対にうまくできる!と考えるかで、結果はまったく違ったものになります。
自信がなければ何事もうまくいかないということです。

自己暗示によって自信を与えることができれば、驚くほどモチベーションが上がって行動力がつくのです。その結果、周りでいいことがおこりだすのです。

実験1
鉛筆の自己暗示。鉛筆が落ちると繰り返し心のなかでつぶやくと、自然に指から抜け落ちるようになる。
落ちろ!という命令ではなく、自然に落ちるが最適です。

実験2
身体が壁に傾いていく。壁に背中を向けて30セン離れて目を閉じます。身体が壁に傾いていくというメッセージを繰り返し唱えてください。

ビジネスでも同じです。
あなたの目標を繰り返しとなえることにより、潜在能力が目標を達成するように働いてくれるのです。

− 80%の仕事ができれば、すべてよし!

スティーブンコビーの7つの習慣にあるように、どの仕事が一番重要かを見極めて、それに集中しない限り成果はあがりません。
残念ながら、ほとんどの人が重要でない仕事に時間とエネルギーを取られているが現状です。

断固とした決意で、重要度の低い仕事はきり捨てる。あるいは、丁重に他人2任せるようにする。そうするこのにより、最重要課題の仕事に費やせる時間はどんどん増えていくのです。

もう一つ、重要なことがあります。
それは、仕事で完璧主義に陥らない事。

イタリアの経済学者 ヴィルフレートパレート
80:20の法則
イタリアの富は、20%の富裕層に握られていることを発見した。
すると、この法則が驚くほど、ほかの現象にも当てはまることがわかりました。
このパレートの法則を利用すれば、驚くほど能率的に仕事の成果があがります。

80%のしごとができたら、残りの20%はほかの時間につかいましょう。残りの20%を完璧にしようとすれば、あなたは多大な時間を費やすことになるのです。

書類に関しても、シュレッダーとゴミ箱を活用し、思い切ってどんどん捨てていきましょう。

ファイルされた書類の95%は二度と読まれないことが判明しています。

−無駄な時間をゼロでなく半分にするのが時間活用のコツ
時間こそ、人間にとって最も重要な資源である。

しかし、残念なことに、時間とお金を比較したときに大切なのは、お金と答える人がほとんどです。
その証拠に、お金をテーマにした番組は多いのに時間をテーマにした番組はまずありません。

つまり多く人は、お金に意識を奪われ、着実に減少している「時間」という大切な資本を無駄遣いしていることに気づいていないのです。

時間に無頓着な理由は、目に見えないからです。
空気と同じで、目に見えないし無料で私達に与えられている、と錯覚してしまうのです。

時間を貯めておくことは不可能です。
モチベーションを上げるためにはもっと時間の使い方に敏感になりましょう。

時間は創出するしかない。
無駄な時間を限りなくなくす。できなければ半分にする。

−月曜日から水曜日に仕事のダッシュをかけよう
モチベーションを上げて、効率よく仕事をするには一週間単位で仕事の割り振りをすること。

残念なのは、多くのビジネスマンは休日あけの月曜日をウォームアップと考えて手抜きをしてしまうことです。

大脳生理学からいうと、
「月曜日はもっとも脳の活性レベルが高い日なのです」

月曜日と火曜日は他の曜日に比べて疲労度が少ないです。木曜日がもっとも疲労度が高いです。

月曜日〜金曜日の5日間を仕事量100%とすると、1日あたりの仕事は20%です。
モチベーションを上げて成果を出したければ、月曜日と火曜日の二日間は全力で仕事をして、60%を終わる気で臨みましょう。水曜日までに80%やってしまえば、木曜日と金曜日はリラックスして、抜け落ちた仕事のフォローなどに精をだせます。

つまり
『月曜日から水曜日の午前中3時間にその週の在住よ業務をやりとげる』と宣言すればいいのです。

あとがき
イチローのすごいところは、その実行力です。

考えてみれば人生は今日しかありません。
今日1日を完全燃焼させる。そう意気込んで仕事をすればモチベーションは驚くほどあがります。
人生は仕事のために、あるわけではないのです。

あなたがやりたい大好きなことを、1日1時間でいいので実行すると決意してください。
あなたの人生は成功に向かって着実に近づいていくのです。

  

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