※誤解のないように先に記載しておきますが、悪口ではありません。むしろ賛辞です。
昔物凄く売れた本に「買ってはいけない」と「食べてはいけない」という食品や物に関する本がありました。
今だったら営業妨害で訴訟問題になってもおかしくはないと思うのですが、そのため社会現象まで起きた記憶があります。
そして、私は似たようなタイトルが思い浮かびました。
それが表題の「戦ってはいけない」です。
何のことかと言いますと、先日の営業勉強会の事です。
この営業の会の会長であるT本さんですが、他の記事に記載しているとおり、今月末で今の会社を退職し、来月から別の会社で週休三日制で働きます。
そして残った一つの休みで独立し、自分の個人事業の営業代行をすると言うのです。
既に契約になりそうな案件を複数持っており、ここまでするのも普通の人間からすれば尋常ではないレベルの結果と行動力です。
よくよく考えますと、今の会社に私が入ったのが2018年の7月1日からです。
そこでT本さんと会い、営業の行動力はすごいなと思ってはいましたが、ただのサラリーマンでした。
そしてよりよい条件を探して彷徨うサラリーマンジプシーだなと思っておりました。
ところがです。
1年3か月前まで読書もしない、ただの営業好きのサラリーマンが・・・
早朝に起床し、毎日読書し、毎日トイレ掃除し、毎回10名近く参加する営業勉強会を立ち上げて、個人事業主届を出し、自分に都合の良い柱となる労働条件を見つけ、さらに独立できるための案件も複数持っているのです。
私は結果を起点に物事を考えます。
過去にいわゆる凄いなと思った人間でも、こんな結果を叩き出している人はいないわけです。
これはモンスターだなと肌で感じます。
化け物と戦ってはいけません。
化け物は味方にするべきなのです。
その前回の勉強会でこれからの仕事が楽しくて仕方がないと、どうやって営業戦略を練り、営業したらいいかを考えるのが楽しいとか本気で笑いながら楽しそうにしているのです。
私はと言えば、営業はやらざるを得ないからやるのであって、どうやったら最大のパフォーマンスを上げられるかは考えますが、まるで楽しいとは思いません。
できればさっさとうまくいかせて酒飲みたいです。
ビールの泡のシュワシュワが、赤いマニキュアを塗った色白の美女の手のおいでおいでにしか見えなくなっています。
極力営業に時間はかけたくないですし、できれば何もしないで売れて欲しいです。
ところがT本さんはその営業の過程が楽しくて仕方がないと言うのです。
一つの物事を楽しくて仕方がない人と、義務でやっている人間・・・・
後者にいくら才能があっても、天才だったとしても・・・・
いつか必ず前者に負けます。
好きで仕方がない事をしている人間に、義務でやっているだけの人間がどうやったって勝てるはずがありません。
勝とうと思ったらそれ以上にその物事が好きな人と組むしかありません。
ですが、私は他にそこまで営業の仕事が好きだと言う人間を見たことが無いわけです。
逆に言えば、同じ土俵でライバル企業の営業としてT本さんが現れたら、今の私には勝つ術がない状態なのです。
営業は競合が存在する以上、勝負になってしまうこともあります。
最良は全員巻き込んで戦わずして話し合いで結果を手にする戦わずして勝つです。
こんな営業モンスターとまともに戦ってはいけません。
いや、モンスターというよりもワーカーホリック通り越してド変態ワーカーです。
もはや変態です。
営業の仕事をすることが快感を感じる性癖なんじゃないかと疑いたくなるレベルです。
そこまで仕事が好きな人間と戦ってはなりません。
仕方がないとか、生きるためとかそういったやらざるを得ない理由を手にしている人間が同じ土俵で仕事をするとは恐ろしい事です。
せめて自分の得意分野でなら話になるかもしれませんが、相手が好きで仕方がないような土俵においては勝ち馬に乗りましょう。
仮にこちらが勝っても満身創痍ですが、負けた方は勉強できたとより喜んで楽しそうに成長してしまうわけです。
次はもっと恐ろしい相手となって自分の前に立ちはだかる
ホラー映画かよと突っ込みたくなるような状況になり、こちらはどんどんメンタルを追い詰められていくような展開になる事が想像つきます。
敵を知り己を知れば100戦危うからずとは孫氏の言葉です。
孫子の言葉で言えば・・・・
「戦術(せんじゅつ)」とは・・・「敵の出方に応じた戦い方」のことである。
「戦略(せんりゃく)」とは・・・「戦う前から勝てるやり方」のことである。
すでに戦術の時点で上策ではありません。
戦略で既に勝ちが確定している状態が正しい在り方だと私は思います。
百戦百勝は善の善なるものに非(あら)ず。戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり
(百戦は百勝といっても最高の戦い方ではない。敵兵と戦わないで屈服させることこそ最高の戦い方である)
これも有名な言葉で誰かと戦うよりも誰とも戦わないで結果を手にすることが最良の策です。
ということはとても勝てそうもないくらいのレベルで仕事好きなド変態のモンスタークラスのT本さんのような人とは戦っちゃいけないのです。
協力を得るようにできれば自分がモンスターになるのと変わりません。
その土俵では勝てない相手とは絶対に戦ってはいけません。
そんなことをワーカード変態T本さんを見て感じました。
それほどド変態になれるほど仕事に執着していると言う結果も真似できませんし。
戦慄を感じます。
だからこそ、可能性を感じた人や敵に回したくないと思った人がT本さんを協力するのでしょうね。
私自身も、他者が真似できそうにない行動を継続していけば、得られる協力の総量も増加するのかもしれません。
そんなことを思わされました。
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