居酒屋チェーン店の凋落

N島

さてと、会社の仕事の方が忙しいのと人と会うのに忙しく人には書けと言っているのになかなか更新できておりません。

明日の土曜日も朝からまさかの現場仕事です。

そして夜には人とアポイントメントがあります。

ちょっとやりすぎな気もしてきましたが、幸運は他人が運ぶものと言うタリーズ創業者の言葉を信じて、空いていれば人と会おうと思っております。

T本チルドレンの皆様もブログ更新デビューお二人目です。

私が同じ年齢の時は人から言われたりしてやろうとはまったく思わなかったため、当時の自分と比較したら皆優秀だなと思わされます。

そんな前置きはそのくらいにして、電車移動中に気になるヤフー記事がありました。

それが「うな富士」というお店の記事です。

うなぎの有名店には老舗が多いと言われております。

私が通っている、元町中華街にあるうなぎ屋「濱新」というお店のウナギも東京大空襲を生き残ったウナギのタレをつぎ足しながら営業しています。

空襲で駄目になっていたら「濱新」は存在していなかったと思われます。

そんな中ウナギと言えば名古屋のひつまぶしですが、平日でも行列が絶えない老舗店も名古屋には結構あるそうです。

老舗店の強みは何といっても確かな目利きで仕入れるうなぎと長年にわたって受け継がれてきた技術、そして、創業以来注ぎ足してきたタレとされています。

にもかかわらず、創業してわずか25年で名古屋を代表するうなぎ店となった店が、名屋市昭和区白金にある「炭焼 うな富士」だそうです。

開店前から多くの客が訪れて、店の前に張られたテントの中で店が開くのを待っているのも珍しくはなく、営業が始まると、店内はずっと満員の状態が続くお店です。

この「うな富士」は、うなぎの飼料メーカーで働いて独学でうなぎのタレを研究していた方が脱サラして作ったお店です。

サラリーマン時代にタレの糖度と塩分濃度を分析して、名古屋の人が好む味を完成させたそうです。

「うなぎのおいしさを決めるのは、うなぎが7割」と、話す店主さんが仕入れているのは、全体に青く、尾っぽまで肉付きがよくてやわらかい通称「青うなぎ」とのことです。

ウナギの全収穫量の2割程度しかないという希少うなぎです。

当然この青ウナギは、うなぎ店間の争奪戦になりますが、店主はうなぎ飼料メーカー時代に全国の養鰻場を行脚して築き上げた独自のコネクションがあり、地元の三河一色や浜名湖以外からも良質なうなぎを仕入れているのです。

ここで出しているのが名物の「肝入りうなぎ丼」(4100円)とのことです。

さて、ここまでヤフーニュースを読んだときに、このお店オープンしてからずっと満員御礼らしいのですよね。

美味しいご飯には私も結構お金をかけていますが、さすがにお酒なしで一食4100円と聞くとちょっと高価だなとは思います。

それでも、お客さんが絶えないというのは必ず理由があります。

それがどう考えても特別感

特別な体験ですね。

そこじゃないと体験できないものに対して人は行列を作っているわけです。

この場合は組み合わせとしては「青ウナギ」×「オリジナルのタレ」

一方で、最近軒並み居酒屋チェーンが不調です。

若い人が飲まなくなったからというのもありますが、それ以上に特別な体験にならないからなのではないかなと感じます。

いつでもどこでも行けることは、利便性はあっても体験的には誰と会うかによって変わりますし、私の年齢くらいだと自分以上の年齢の重要な人と会うのに居酒屋チェーン店はいけません。

なので飲食店を始めたがる人は多いとは思うのですが、圧倒的に特別な何かが一つでもないと厳しいよなと感じてしまいます。

これは店舗に限った話ではなくて会社もそうだよなあと。

自社が他にない圧倒的な特別な何か、それを持っているかどうかが変わると思いますし、物が普通なら圧倒的な他にいない「人」だったり「営業マン」がいないと差別化は図れないよなと思います。

逆に言ったらその特別性を失ってしまうと、業績が厳しくなるのでしょうね。

自社の強みは何か、自分の強みは何か。

他よりも特別だと言えるものは何か。

意識させられるなとウナギ屋さんのニュースを見て感じさせられました。

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