人事を尽くして天命を待つと言う言葉があります。
意味は、人間の能力でできる限りのことをしたら、あとは焦らずに、その結果は天の意思に任せるということです。
事の成否は人知を越えたところにあるのだから、どんな結果になろうとも悔いはないという心境のたとえとされています。
ですが、基本的に人は人事は尽くしません。
面倒くささに負けたり、しがらみに負けたりして、最高形で臨まない事が多いなと感じます。
自分の手札で結果に対して最高形の形で臨めるって数少ないのですよね。
何故なら、人は感情の生き物で、合理的じゃないからです。
ウォーレンバフェット氏が言っております。
もし市場が効率的なら、わたしはいま街頭で物乞いをしているだろう
そう人は効率的でもないし、合理的でもないのです。
ジョージソロスの再帰性理論で言えば市場は常に間違っているのです。
ということは普通の人は基本的に間違っており、合理的じゃない行動を取る傾向にあるのです。
私自身はかなりの合理主義者だと思わされることがあり、皆合理的に生きているのが当然だと思っておりました。
しかし、最近気づいたのですが、人は合理的じゃないのですよね。
皆、自分のためにしか生きていないので、自分のメリットの為なら全体のデメリットになって、非合理的な事でもそれを押し切ろうとしてしまうのですよね。
典型的なサラリーマンがそうなのですが、一種のパフォーマーと同じで明らかに全体的には悪手だろうと思える事でも、本人がそれによってメリットがあれば強行してしまう。
結果として、一人だけちょっとWINで後はオールローズ的な結果が起きてしまう。
そしてミスが起き、人事を尽くしていないので天命に袖にされたりしてしまう。
なんか前のP業界の会社が凋落の一途でシェアを自動的に奪われ続ける状態にあるのですが、それは過去に執行役員が明らかに自分のパフォーマンスのために非合理的な事をし続けた結果なのですよね。
でも全体や社員が悪くなろうが、自分の体面を保てればOKなのでライバル会社からしてはありがたい限りだろうなとは思いましたが・・・
そういえばその人が執行役員になってから業績の落ち方と優秀な社員の流出の加速度ったらなかったなあ・・・・
そんな中、先日久しぶりに人事を尽くしたなと思えた事がありました。
それが、自分より営業力のあるT本さんを営業をかけたい営業先にぶつけた事。
純粋にこれで負けたら仕方がないなと思えました。
これで駄目なら仕方がないと思えるような状況で物事に臨めること自体がギャンブルにおいても滅多にありません。
しかし、これで駄目なら誰が行っても駄目だろうなと感じたのです。
結果として、私の想像以上の成果だったと思えました。
その結果を見て思ったのですが、やはり何事でも職人のように自分が感じる最高形を実行する、人事は尽くさなきゃ駄目だなと感じたのです。
さて、読者の皆様はどうにかしたい物事があって、すべてに人事を尽くしているでしょうか・・・・?
面倒くさいに負けたり、パフォーマーに押し切られたりして後悔するような結果になってはいないでしょうか?
そんなことをふと今日は思わされました。
コメント