HUBか歯車か

N島

さて、よくよく考えるとビジネスはHUBになるべきだと私は思っておりました。

HUBとはこれですね。

青いLANケーブルでPCとPCをつないだり、プリンターをつないで情報交換を行うための機器です。

これが駄目になると、プリンターが印刷できなくなったり、他のパソコンとの共有ファイルが見れなくなったりします。

インターネットにつながらなくなったり。

なので、全体のネットワークが駄目な時はパソコンのLANケーブルを追いかけていって、このHUBの電源が抜けていないかフリーズしていないかを見ると結構さっくり復旧します。

ただ、静電気とかが強かったりLANケーブルを抜いたままにして静電気拾うように遊ばせておくと結構酷い目に合うのでむだなLANケーブルは必ずHUBから抜いておくようにしましょう。

と昔の職種の知識ですが、自分が何もできなくてもそれをできる人同士の調整を行うHUBになれば付加価値が生まれ、何でもできます。

私の学生時代の事ですが、私は学生時代からギャンブラーであり、3年生以降は週に1回、1限のゼミの1コマしか学校に行きませんでした。

後はバイトしているかパチンコ打っているか、飲みに行っているか、ゲームしているかと学費を支払ってくれる親の気持ちを踏みにじるような親不孝の限りを尽くしておりました。

それでもちゃんと余裕をもって単位を取得しました。

その時はテスト問屋という言い方をしていましたが、よくよく考えればテストの時のHUBになっていたのですよね。

Aさんから手にしたテスト情報やノートをBさんに渡し、Bさんから手にした情報やノートをAさんに回す。

そしてCさんに、AさんとBさんの情報を渡して、Cさんからの情報をAさんとBさんに渡す。

そうやって、私は一度も出た事のない講義のテストをHUBになることで情報を手にしテストを乗り切り単位を取得しました。

そして、これも以前に記載した事ですが、最近高校時代の友人が某日本最大手の武田信玄の四菱からマイナス1をした「〇菱重工」から船〇総研の子会社に転職をするということを行いました。

彼は結構変わった友人なので、高校時代はほぼすべて友人だったのですが、今では高校時代の友人は私しかおりません。

私も高校時代の友人は同様ですが。

この時に、彼は〇菱重工で当たり前のノウハウを持っていったら、物凄く重宝されていきなり役職になりそうだと言うのです。

よくよく話を聞いてみると、彼自身は末端の仕事はほぼやっていないのですよね。

それこそ超一流企業の一般社員ですら実務を行わず、それを下請けや子会社にやらせて調整する仕事しかしていないんだなと気づきました。

彼がやっている仕事は末端を動かすための仕組み作りで、一番重要な部分を握るHUBだったわけです。

HUBにも親HUB、子HUB、孫HUBがあります。

孫HUB(課長?)が集約した情報を、子HUB(部長)が集約し、その仕組みを最適化する親HUB(彼)

勿論PCや機械も同じで孫HUBまではよくあります。

その最上位のHUBになることが価値を産むんだなと昨年彼と飲んだ時に思いました。

ところが、これはサラリーマンとして上位、上級サラリーマンに求められる仕事であり、起業の場合は違うなと最近思ったのです。

逆に言うと、サラリーマンとして良い条件で仕事をするためには末端の仕事はしちゃいけないのですよね。

最前線の仕事は人に任せないといつまでたっても、自分が上位に行くことはできません。

でも、これはサラリーマンの考え方です。

ただ世の中の仕組みとして分かったのがどうしてキャリアアップは難しくても、キャリアダウンは簡単なのか?

中小企業では末端の仕事も自分でやらなければなりません。

でも、末端の仕事を知っていても大企業で求められるスキルと全く別物なんですよね。

大企業では末端の仕事は自分でやってはいけないんです。

中小では逆にそれを上手くまとめられる人材がいないので大企業のHUBとなる人材が欲しいですが、大企業では末端の仕事をして他者をまとめられないようなHUBになれない人はいらないのではないかと推測できます。

でここまでは最近の気付きの前の話です。

あくまでもサラリーマン的発想の最上位がHUBだなと思ったのです。

でも企業をする場合は中心の歯車でないと駄目なのではないかと思いました。

この画像の丁度中心の歯車ですね。

心臓部となる歯車で、この歯車が回れば他のすべての歯車が動き始めます。

丁度先日ですがT本さんと同行し、新しい形の光熱費の節約ビジネスをしている方と面談をしてきました。

一見、悪くないのですが、よくよく内容を聞くと、見せ方としてガスと水道も削減できると謳っておりますが、国の特例を利用する物だったりするので、おそらく謳ってはいるものの実際に可能な対象は少ないのではないかなと思えました。

そしてビジネスモデルがまさにこの中心となる歯車の考え方で、自分の仕組みづくり、システムに組み込める対象を探していると思わされました。

ネットワークビジネスでもそうですが、自分が作った仕組みならいいですが、コンビニのフランチャイズのように他人が作ったシステムはその作った本人が効率よく利益を出せるシステムで、作成者に生殺与奪を握られている分、ある日突然条件を変えられたら抗弁できない物凄くリスクのある事です。

ルールを作り出せる相手と同じ土俵で戦って勝てるはずがありません。

なので、アメリカのようにルールを作る状態にならないと普通に生きていくことは難しいのですよね。

そう考えた時に、ずっとHUBであるべきだと思っておりましたが、組み込まれた歯車ではなく心臓部の歯車になるべきだなと最近は思いました。

銀河鉄道999の「機械の体」のネジにはなってはいけませんが、そのネジを必要とする側に回ると言う考え方です。

自分が1回転すると、末端が何回転もするような、自分が直接繋がっている歯車を回すことで、全体が機能する

それが起業なんじゃないかとふと思ったのです。

ある意味、自分が直接接している歯車である他者

これを回すことは他人が持っているシステム(他者のネットワークや仕組み)を動かすことです。

まさに他力を得る状態で、サラリーマンで言う最上位のHUBを動かす行動です。

伝達やネットワークをつなぐことだけじゃ足りない

自ら全体を動かせる状態にならなければならない。

そんなことを今回インドから帰ってきて思わされました。

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